■歴史を感じる部屋でのんびり滞在

山小屋というより趣のある旅館のような純和風の客室

 「三斗小屋温泉大黒屋」は全室個室。夕食や朝食は各部屋までお膳で運んできてくれる。この食事のスタイルはずっと昔から続いているものだという。木枠の窓や障子のあるノスタルジックな客室で、お膳の食事をのんびりいただくのは至福のひととき。ごはんに汁物、主菜に小鉢もついたメニューは山小屋とは思えない贅沢さだ。しかも、寝具はふかふかの羽毛布団。夜が更け静まり返った小屋は、風でこすれる木々のわずかな音が届いてくるほどひっそりとしている。大自然の真っ只中にいるのを感じながら、布団にふんわり包まれていると心まで安らかになる。

■那須岳登山とともに三斗小屋温泉を訪れよう

那須ロープウェイを利用して楽々と入山。それからさまざまなルートで山歩きを楽しめる

 自然豊かな那須岳は、春はツツジ、夏は可憐な高山植物、秋は極彩色が広がる紅葉と、四季ごとの美しさがある。もくもくと噴気を上げる「無間地獄」の噴気孔や、茶臼岳が鏡写しになる姥ヶ平の「ひょうたん池」など見どころも多く、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の三山を踏破するなど、さまざまなルートで登山を楽しめる。三斗小屋温泉に滞在すれば、これらルートをあちこちめぐることが可能だ。「三斗小屋温泉大黒屋」は、冬季はクローズし、4月初旬から11月にかけて営業。登山とともに風情ある山小屋に滞在し、たっぷりと那須岳を満喫していこう。

 

<おすすめルート>
那須ロープウェイ山頂→茶臼岳→峰の茶屋→三斗小屋温泉→姥ヶ平→牛ヶ首→那須岳ロープウェイ山頂
(所要時間:約5時間)

●【MAP】三斗小屋温泉 大黒屋