待ちに待ったキャンプシーズン! キャンパーなら、キャンプ場で解放感から羽目を外してしまいそうになった経験もあるのでは。しかし、マナーを守れないキャンパーは、他のキャンパーやキャンプ場に迷惑をかけてしまうことも確か。

 この記事では、元キャンプ場スタッフである筆者が実際に経験した、迷惑キャンパーの行動5つを紹介する。キャンプ場スタッフがなぜ迷惑と感じるのかを知っていただき、今後もマナーを守ってキャンプを楽しんでいただきたい。 

■事例1. 施設を汚して帰る、貸出物品を汚したまま返却

かまどの火で貸出物品はかなり汚れる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 汚れが落ちない、時間がないなどの理由で、貸出物品を汚れたまま返却するキャンパーは意外と多い。

 貸出物品を汚れたまま返すと、必要以上に洗い直しに時間が取られ、次の貸し出しに間に合わなくなる可能性がある。

 鍋は、かまどの火や調理でどうしても汚れてしまう。火が当たる場所に水溶きクレンザーを塗る、まな板を借りたらラップを敷いて使うなど、借りた物品の汚れを防ぐための工夫をすると片付けが楽になる。

 また、かまどを壊して報告せずに帰ってしまったキャンパーもいた。次に予約していたキャンパーに迷惑がかかってしまうので、貸出物品を壊したり汚したりしてしまったら、正直にスタッフに報告してほしい。

■事例2. 燃えている火から離れる、火の始末をしない

炭火は消えるのに時間がかかるので要注意(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 調理や食事が終わったからと、火の始末をせずに火から離れるキャンパーにも遭遇した。言うまでもないが、火の不始末は火災の原因となる。

 とくに炭は火が消えるのに時間がかかる。時間に余裕をもって早めに調理を始める、食材の量に合わせて炭の量を調整するなど、消火のことまで考えて調理しよう。消火用の水も必ず用意しておくこと。

 また、直火についてや、火を使っていい場所、炭の捨て方など、キャンプ場のルールを必ず確認しておこう。