■事例3. 生ゴミの放置、ポイ捨て

 生ゴミ放置やゴミのポイ捨ては、頻繁に目撃した迷惑行為。見た目が悪いだけでなく、クマやカラス、サルなどの野生動物を呼び寄せることにもつながる。

 一度呼び寄せてしまった動物たちは何度もやってくるので、キャンプ場の安全が保たれなくなり、最悪キャンプ場の閉鎖にもつながりかねない。

 とくに共同で使う炊事場での生ゴミ放置が多い。食器を洗ったあとは、生ゴミ入れだけでなく、排水溝の網に残った生ゴミも回収しよう。ゴミはすぐ袋に入れて密封し、決められた場所に捨てるか、持ち帰るのがマナーだ。

■事例4. 夜遅くまで騒ぐ

防音できないテント泊では、意外と周囲の声が気になるもの(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 キャンプ場の夜は普段と全く違った雰囲気で、テンションも上がりがち。しかしキャンプ場には、自分たち以外にもキャンパーがいることを忘れないように。

 とくにテントには防音性能がないため、割と小さな音も外に聞こえてしまう。宿直スタッフへの苦情や、キャンパー同士のトラブルは何度も経験した。

 消灯時間はキャンプ場にもよるが、21~22時が一般的。その時間を過ぎたらライトを消して、暗く静かな自然の中での時間を楽しんでほしい。

■事例5. 返却やチェックアウトの時間を守らない

 貸出物品の返却やチェックアウトの時間を守らないキャンパーにも、よく悩まされた。

 スタッフはチェックアウト後に、返却された物品の確認や清掃などを行ってから、次のキャンパーに貸し出す。そのため、返却やチェックアウトが遅れれば、次に予約しているキャンパーにも迷惑がかかってしまう。

 キャンプに慣れていないうちは、片付けに時間がかかるかもしれない。時間に余裕をもって行動しよう。

■最低限のマナーを守って、キャンプを楽しい思い出に!

 キャンプ場スタッフはほとんどがキャンプ好き。すべてのお客さんに気分よく楽しんで帰ってほしいと思っているので、わからないこと、困ったことは素直に聞いてほしい。

 キャンプ場で過ごすときには、お金を払っているからと横柄にならず、すべてのキャンパーが気持ちよく過ごせるよう、最低限のマナーとキャンプ場のルールを守って過ごしてほしい。