■大物の手応え! やっぱり私は “持って” いる!?
巨大なバラムツがジグに喰らいつくのを想像しながらロッドをしゃくり誘っていると、なんと釣り開始2投目でバイト(アタリ)が! でも、すぐに合わせずに少し待って、しっかりルアーを口に咥えているのを手で感じたら、「今や!」とフッキング(強く合わせること)! 明らかな魚の重さを感じ、ファイトスタート!
二枚潮(※編集注:上層の潮流と下層の潮流が流れる方向が違う、あるいは方向が同じでも速度が違う状態)ということもあり、「潮流」と「魚の重さ」とのダブルでの抵抗が襲います。 でも、その重さや大物の引きの強ささえもめちゃくちゃ楽しくて、ルンルンでファイトしました。 バラさないようラインにテンションをかけたまま、しっかり100mを慎重に巻いてきて、ヒットから数分後に水面には “めちゃくちゃ巨大な魚体” が現れました!!
●ついに姿を現した深海のモンスター!
船長さんが巨大なタモを持ってきてくれて、魚体をしっかりタモに入れてくれました。 そして、2人がかりでその巨大魚を船の上に引き上げました。
それは、私の身長より遥かに大きいバラムツでした! バラムツの大きさ(体長)を測ってみると、なんと173cm! 自分より大きい魚を釣るのは、2018年に釣ったマカジキや、2021年に釣った200kgオーバーのサメ以来なので、大興奮しました。
記念写真をいくつか撮っていただき、今回はバラムツを海にリリースしました。
●「釣りハンター」としての矜持
私は基本的には釣った魚を「食べて生活」している “釣りハンター” なので、このバラムツも食べたかったのですが、あの大きさでは私ひとりでは流石に食べきれないし、車にも乗せれない。 なので今回は食べずに泣く泣くリリースでしたが、いつかは食べてみたいと思います。
●バラムツくんの特異な性質!
ちなみにバラムツの身は、一般的な魚に含まれる脂とは違う「ワックスエステル」という特殊な油脂成分で構成されていて、人間の体内では消化できないそうです。 だから摂取するとそのまま体外に排泄されてしまい、下痢や腹痛などの消化不良や脱水症状を引き起こすこともあるので『3切れ以上食べるとオムツが必要』とも言われる魚なのです。 ただ、味はめちゃくちゃおいしいらしいので、いっぱい食べてしまいそうになるとか?