■登頂手段の多さと初心者向け勾配
標高の高いUFOラインだが、林道は終始舗装され、UFOラインスタート地点には登山者用の駐車場も整備されているため、定番のドライブ・ツーリングに加えハイキング、最近では筆者のようにサイクリングでの登頂者も増えている。
所要時間は、入山からUFOライン最高地点まで、車やバイクであれば約30分。サイクリングでは約2時間半。林道や登山道には特別険しい急勾配はほとんどなく、サイクリングやハイキングの場合、初心者でも時間をかければ登頂は十分可能である。
登山口は、町道瓶ヶ森林道の中腹あたり標高1,300m、UFOラインのスタート地点にある。先述の通り、そこには登山者用の駐車場もあるため、多くの登山者が駐車場までは車で訪れる。UFOラインからは、大小六つの山への登山が可能で、一番標高の低い伊吹山へは5分、上級者コースの寒風山(かんぷうざん)や石鎚山へは3時間で登頂できる。
車・バイク・自転車・徒歩、登頂手段や訪れる人のレベルを選ばない点もUFOラインが重宝される要因だ。1年の半分が閉山しているうえに、晴天の絶景を捉えることは非常に困難で、まさに運次第。しかし、晴天のUFOラインに出逢えれば、瞬きをするのも惜しいほどの感動が、そこには必ずある。
筆者は幸運にも初めての来訪で晴天のUFOラインに出逢えた。その時の感想は「自分の目にシャッターが欲しい!!」。目の前に広がる光景をすべて残したいと思ったほどだ。
スマホやパソコンに向き合う毎日。デジタルデトックスをしに、新緑のUFOラインへ訪れて運試しをしてみてはどうだろうか。
●UFOライン(町道瓶ヶ森林道)
住所:〒781-2615 高知県吾川郡いの町寺川