■ビールの空き缶でチャークロス作りにチャレンジ

空き缶を半分に切って一方の底に穴を開ける(撮影:ヒラマツアユコ)
半分に切ったビール缶にコットンを詰める(撮影:ヒラマツアユコ)
穴を開けた缶底でフタをする(撮影:ヒラマツアユコ)

 さて、次はビールの空き缶で試作。空き缶を2つ用意し、それぞれを上下に2分割する。手を切らないようにくれぐれも注意しよう。なお、使用するのは底の部分のみ。

 一方の底に千枚通しなどで穴を開ける。もう一方の底にコットンを詰め、穴を開けた缶底でフタをするように組み合わせる。中に入れるのは着なくなったTシャツなど、綿のものであればOKだ。

■火のあたりに偏りがあり、失敗

溶けてしまうかも……と思い、五徳の上で加熱(撮影:ヒラマツアユコ)
火の当たり方にムラがあり、結果、コットンもムラのある仕上がりに(撮影:ヒラマツアユコ)

 アルミの融点は660℃。焚き火は700℃以上にはなるので、溶けてしまうのでは……という心配があり、五徳の上に載せて火にかけた。約10分後、かすかに白い煙が穴から出始めた。さらに10分後、煙が出てこなくなったので火からおろした。

 冷ましてからアルミ缶の中を確かめてみると、コットンは半分が黒く焦げていて、残り半分は茶色くなっていた。火の当たり方が偏っていたためと思われる。失敗に終わってしまった。

 缶が溶けなければいいので、火の中に入れて全体が黒くなるまで観察しながら作ればよかったのかもしれない。しかし、炭化する前にコットンが燃えてしまう可能性もある。空き缶で作るのは難しく、チャークロスを作るなら自作キットを使うのがおすすめだ。

■着火剤すら、キャンプ時間を楽しむコンテンツに

手作りを楽しむのもキャンプの醍醐味(撮影:ヒラマツアユコ)

 着火剤を買えば済んでしまう話ではあるが、「わざわざ自分で作る」のも、キャンプ時間の楽しみ方のひとつ。空き時間を利用して手作りの火起こしグッズに挑戦してみてはいかがだろうか。