■黒姫山(くろひめやま) 信濃富士と呼ばれる【二百名山】

標高:2,053m
歩行タイム:約8時間(大橋登山口〜古池〜新道分岐〜黒姫山〜七ツ池〜大ダルミ〜大橋登山口)

山頂からの大パノラマ。眼前には戸隠山が望め、奥には北アルプスの峰々が控える

 「信濃富士」と称され、地元登山者に愛される独立峰はたおやかな山容が特徴だ。ブナやツガが混生する森、広い笹原に池塘が点在する七ツ池、森林限界を超える2,000mの標高など山歩きの面白味がコンパクトにまとまっている。東山麓の黒姫高原は夏から秋にかけて100万本ものコスモスが咲くことでも有名だ。

森や池など、地形の豊かさもこの山の魅力だ

■戸隠山(とがくしやま) 修験の山として名高い【二百名山】

標高:1,904m
歩行タイム:約6時間(戸隠奥社〜八方睨み〜九頭龍山〜一不動避難小屋〜戸隠牧場)

山頂から見た、ピラミダルな山容が秀麗な高妻山と乙妻山。その奥にはこんもりとした形の活火山の焼山の姿も拝める

 絶壁の岩稜が屏風のように連なる戸隠連峰の主峰。古くから修験道場として知られ、戸隠神社奥社へと続く杉並木の荘厳さは歴史の奥深さを物語っている。山頂へ続く登山道は標高差は少ないものの、勾配のきついクサリ場や高さのあるナイフリッジの通過といった危険箇所の連続。初級者は避けるのが無難だ。

■飯縄山(いいづなやま) 手軽に登れる人気の山【二百名山】

標高:1,917m
歩行タイム:約4時間30分(飯綱登山口〜駒つなぎの場〜飯縄神社〜飯縄山頂[往復])

本峰の他に霊仙寺山、瑪瑙山などの支峰からなる山容の大きな山。南山麓の飯綱高原は湿地や湖も多く、キャンプ場などの施設も充実している

 長野市中心部から約10kmと近く、その手軽さから初級者から人気の山。ここも古くから山岳信仰の霊場として知られている。なかでも南登山道は複数の鳥居や、十三体の石仏があるなど、その名残が感じられる。山頂周辺は陽を遮る場所がないため、夏時期の登山では水分補給や熱中症に注意しよう。

■信越自然郷アクティビティセンター 最新装備のレンタルも充実

 JR飯山駅1階にあるアウトドアに特化した案内所は、フィールドの様々な情報が収集できるだけでなく、道具のレンタルや小物類の購入もできる。なお、営業時間は8:30~となる。

テント泊登山に備え必要なギアがレンタル可能。充実した品揃えで、なかには最新モデルもある
入り口にはレンタルの自転車やカヌーを展示。様々なアクティビティに対応している

 

【soto 2019 vol.1 より再編集】

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