■Cカード取得講習の内容

 Cカード取得のための講習は、「学科」と「実技(限定水域講習+海洋実習)」に分けられる。「学科」は、ダイビングに必要な知識を教材を使って学ぶ。

 ショップ内でインストラクターから直接指導を受けるほか、パソコンやスマートフォンから受講できるところもあるので、忙しくて時間が取れない方でも、隙間時間に学習ができるのでおすすめ。

 「実技」は、ダイビングの練習専用プールや、浅瀬で必須スキルの練習をする「限定水域講習」と、復習を兼ねて海に潜る「海洋実習」に分けられる。

ダイバーになれば海の人気者ウミガメにも出会えるかも(撮影:新井夏海)

■筆者のCカード取得体験

 筆者は大学生の時、ダイビングサークルに入ってCカードを取得した。選んだのは2週に渡って週末に講習会が開催されるコースだった。

 順番としては、最初の週の土曜日は学科講習、日曜日に浅瀬で限定水域講習。翌週の土曜日は限定水域講習、そして日曜日に待ちに待った海洋実習となった。

 その時点で知識やスキルが不足していれば追加講習が必要だったが、問題なくクリアしたため計4日でCカードが取得できた。

 費用はダイビングで最初にそろえるべき3つの器材(フィン、マスク、シュノーケル)が付いて講習費用と合わせて約10万円。

 お得ではあったが、Cカード取得後に先輩ダイバーと出会うと、初めに購入した器材と異なる器材が好みであることが判明。

 例えば、海中で目と鼻を覆う「マスク」。筆者は最初、視野部分が1枚ガラスの一眼タイプ、シリコンのカラーがホワイトの物を購入した。だが、視野部分が2枚のガラスに分かれていて、真ん中に仕切りがある二眼タイプの方が、水が入った時に排水しやすく、見た目もかっこよく思えてきた。

 シリコンカラーもホワイトだと汚れが目立ってしまうため、ブラックにすればと後悔。器材購入はもう少しダイビング経験を積んでからでもよかったのかもしれない。

■Cカードを取得して非日常の海の世界へ

 島国である日本には、全国各地に美しい海が点在している。そんな海の中を冒険できるのがダイバーの特権。今年はCカードを取得して、ダイビングを始めてみてはいかがだろうか。