日本国内で東京から最も行きにくいといわれる場所はどこだろうか? 北海道や沖縄ではない。その場所は四国最南端の足摺岬だ。わざわざ見に行く価値のあるエメラルドグリーンの海は絶景。足摺岬と周辺の見どころスポットの白山洞門(はくさんどうもん)と大月町柏島を紹介しよう。
■東京駅から足摺岬まで陸路で約10時間
実際に東京駅から足摺岬へ行こうとすると、どのくらいかかるのだろうか? Googleマップで列車等を利用したと仮定すると、朝7:30に出発し、東京駅から山陽新幹線のぞみで岡山駅まで行き、JR土讃線特急南風7号へ乗り換えを行い高知駅へ。高知駅からJR土讃線特急あしずり5号に乗り換えて中村駅で下車。
さらに、バスで清水四国電力駅前に行き、乗り換えて窪津線で足摺東口まで行き、徒歩で5分行くとようやく足摺岬公園に到着する。到着時間17時12分、9時間43分の旅。途中、ダイヤの乱れや乗り遅れなどトラブルなく順調に進んでも約10時間かかるのだ。
東京からおよそ10時間だとどこまで行けるだろうか? 海外ならアメリカのロサンゼルス、オーストラリアのシドニー、北欧のフィンランドまで行ける。東京から考えると高知県の足摺岬は、秘境と言っても過言ではないだろう。
■四国最南端 断崖絶壁の「足摺岬」
足摺岬の見どころといえば、サスペンスドラマで追い詰められた犯人が事件の真相を自白する印象的なラストシーンにも使われる断崖絶壁と荒々しい太平洋の緊張感のある風景。
「足摺岬」と「足摺岬からの眺望」はなんと、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得しており、海外の人にも紹介したい日本の絶景と認定されている。
なぜ、およそ10時間かけて東京から最も行きにくい場所「足摺岬」に行くのか? それは、海外でも日本で”観に行く価値のあるスポットとして認められた絶景がそこにはあるからだ。