■ハイキング向きハンモックは「軽く」「小さい」
ハイキングでは、必要な道具をすべて自分自身が担いで運搬します。一日の大半を徒歩移動に費やすハイカーにとって、道具は使用するときに便利なだけでなく、使用していないとき(移動時)に負担を感じないものであることが重要です。どれだけ機能が優れていても、持ち運びが困難な道具はハイキングには向いていません。
荷物の「重量」は、ハイキング時の体への負担と直結します。どれだけ体力があっても、重い荷物を背負っていては自由に歩きまわるのは難しくなります。軽快に歩くためには、荷物の軽量化が不可欠です。ハイキングで使用するハンモックは、歩行時の負担を軽減する軽量なものを選びましょう。
軽さと同じくらい重要なのが、「収納サイズ」です。かさばるハンモックのせいで荷物全体が大きくなってしまっては、歩きの軽快さが損なわれてしまいます。一般的に、軽量なハンモックは薄くて軽い素材を使っているため、収納サイズも小さくなる傾向にあります。バックパックの限られた容量を効率よく使うためにも、できるだけコンパクトに収納できるハンモックを選びましょう。
アウトドア向けハンモックのなかで、もっとも「軽く」「小さい」ものの重量は約160〜180g、収納サイズはだいたい手のひらに収まるくらいです。こういった最軽量クラスのハンモックは、軽くするために生地は比較的薄く、展開サイズもコンパクト(幅、全長ともに)ですが、もしそういったものに不安を感じる場合は、より生地が厚くて強度の高いもの、あるいは体を伸ばしやすいサイズの大きなハンモックを選ぶこともできます。
しかし、生地厚が増したりサイズが大きくなったりすると、当然ながら重量は増してコンパクトに収納するのは難しくなります。ハイキングに使用するハンモックを選ぶ場合は、運搬中のストレスを抑えるためにも、目安として600g未満に抑えることをおすすめします。