■その後も発揮された秀吉の発想力
秀吉は、「一日で城を建てるにはどうしたらいいか」を必要に迫られ考え抜き、実行した。その後も常識を覆す秀吉の発想は「浅井攻めの横山城」や「中国大返し」、一介の家臣でしかない秀吉が天下を取るために「織田家との立場を逆転させる」戦略、「美濃大返し」と続き、安定した他の大名を倒していった。
さらに小田原でも一夜城で北条に勝ち、関東を抑え天下を取った。
天下を取った後も、家康を上洛させ従わせた形にするために「結婚していた妹を家康へ嫁がせ、進んで実母を人質に差し出す」という奇策まで繰り出している。
秀吉は、自らの権力を見せつけるための黄金の茶室を作ったが、それは折り畳んで持ち運べるようになっていたと言われている。権力を誇示し、金箔で組み立てられているが移動式。通常の茶道・茶室建築の常識をひっくり返している。
家康が主人公の大河ドラマで秀吉の活躍がどこまで描かれるかはわからないが、そんな天才的発想力の秀吉をずっと近くで見ていた家康も、きっと多くのことを学んだに違いない。
●墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)
・住所 岐阜県大垣市墨俣町墨俣1742-1
・ホームページURL https://www.city.ogaki.lg.jp/0000000723.html
※営業日時はホームページよりご確認ください
※この記事の情報は2023年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。