「リゾートビューふるさと」は、長野県の長野~南小谷間(132.8km)を信越本線、篠ノ井線、大糸線経由で走る、JR東日本の観光列車だ。日本三大車窓のひとつである篠ノ井線の姨捨をはじめ、大糸線の車窓から白馬三山など美しい北アルプスの山々を望むことができる。
■長野駅「ナカジマ会館」信州蕎麦
今回ご紹介するコースは、漫画『新・駅弁ひとり旅~撮り鉄・菜々編~』第35話の舞台となっている。主人公が乗車したJR東日本の観光列車「リゾートビューふるさと」を中心に、長野から大糸線の平岩までの旅を櫻井寛さんの写真で紹介してみたい。
主人公、白鳥菜々は鉄道カメラマンを目指し、駅弁ライターとして活動している。しなの鉄道「ろくもん」、長野電鉄「ゆけむり」と信濃路を走る観光列車で母娘ふたり旅を楽しむ菜々とママは、スノーモンキーで有名な湯田中温泉で一泊。翌日は、長野電鉄の特急「スノーモンキー」に乗って権堂駅で途中下車、朝一番で善光寺さんに参拝してから長野駅へ。明治21年開業という長野駅で一番の老舗「ナカジマ会館」で名物の「信州きのこそば」を味わい、「リゾートビューふるさと」に乗り込んだ。
長野駅 「リゾートビューふるさと」10:04発
■JR東日本「リゾートビューふるさと」
2010年、信州デスティネーションキャンペーンに合わせて登場したJR東日本のHB-E300系気動車。いわゆるハイブリッドディーゼルカーだ。これまでの気動車と比べ、燃費は10%アップ、排気中の窒素酸化物(NOx)を約60%削減することに成功。環境に優しい車両である。