■ビアホールで味わう絶品郷土料理

タルヴェラ川沿いの遊歩道で散歩も楽しめる

 川沿いの遊歩道でしっかりウォーキングをして体調を整え、待望のディナータイムに備えた。ボルツァーノでのお目当ては、古い歴史を持つビッレリア(ビアホール)で味わう地ビールと郷土料理だ。ボルツァーノ旧市街ではどこでも美味しい地ビールが味わえるが、「Hopfen &Co.(ホップフェン&コー)」と「Ca’ de Bezzi (カ・デ・ベッツィ)」は店内に醸造所まで備えていて、歴史を感じる重厚な雰囲気のテーブルで美味しい郷土料理も楽しめる。

老舗ビアホール「Hopfen&Co.」では、朝から夜中まで、一日中美味しい地ビールが飲める

   最初の夜に行ったのはエルベ広場の一角にあるホップフェン&コー。昼間も大勢の客がジョッキを傾けていた店だ。店に入るとまず目につくのがどっしりとした木のカウンターとその奥に鎮座した巨大なビール・タンク。普段はそれほどビールを飲まない私でさえ、これを目にした途端ビールが飲みたくなったくらいだから、ビール好きにはたまらないスポットだろう。

店内に置かれた巨大なビールタンク

 席に着くと早速ビールを注文し、メニューを熟読。ビールのつまみに最適なサラミやチーズの盛り合わせから伝統のチロル料理まで、盛りだくさんのメニューは選ぶのに苦労するが、今朝市場で見た旬のホワイトアスパラが「本日のおすすめ」にあったので、それを前菜に。

イタリアで初めて生のホワイトアスパラを見つけて大感激。さっと茹でただけなのにほっぺたが落ちるほど美味しい。特産のスペックと合わせ、ビールのおつまみにぴったり

 そして、メインディッシュに伝統料理のグラッシュという牛肉の煮込み料理を選んだ。ほんのり花の香りが漂う上品な口当たりのビールを傾けながら、優しい素朴な郷土料理を味わう。飾らず気取らず、素材の味を最大限に引き出した料理の数々はどれもため息が出るほど美味しい。

チロル地方の伝統料理グラッシュとカネーデルリ。牛肉はビールでトロトロになるまで煮込んである

   翌日の夜に出かけたカ・デ・ベッツィでは、名物の「スティンコ・ディ・マイアーレ(豚の骨つきすね肉)」をがっつり味わいながら、重めの地ビールを楽しんだ。

 こちらも店内の雰囲気が素晴らしく、料理は余分な手を加えない素朴な美味しさでとても満足できた。2人でたらふく食べてビールも飲んでデザートまで食べたのに、50ユーロでお釣りが来たことにも驚いた。ビール愛好家はもちろんだが、飲めない人でもボルツァーノの食事はビアホールへ行くことをお勧めする。

創業は1400年代、ボルツァーノで最も古いオステリアと言われる「Ca De Bezzi」の店内。隣にはビール醸造所もある
豚のすね肉を丸ごとローストした名物料理「スティンコ・ディ・マイアーレ」。ビールとの相性も抜群