■畑登山口から三草山山頂へ

三草山畑登山口(撮影:野口宣存)
盗塁王を育んだ三草山「畑コース」の階段(撮影:野口宣存)

 今回は、畑登山口から近本ロードを通って三草山山頂へ向かった。畑コースの近本ロードは、登山口から森の中へ吸い込まれるような長い急な階段が続く。階段が終わっても、またすぐに新たな階段が現れる。阪神タイガースの盗塁王を育てた階段地獄は5合目まで続く。

 登山道の階段は歩くだけでも疲れるが、走るとかなりの体力を消耗する。だからこそ近本選手は、この階段を駆け上がり、山頂まで走って足腰を鍛えていたというわけだ。実際に近本ロードを歩いてみると、プロスポーツ選手の体力が異次元のものだということを肌で実感できる。

三草山畑コース5合目(撮影:野口宣存)
三草山の登山道ははっきりしており、これでもかというくらい道標がある(撮影:野口宣存)

 5合目以降は、森の中の緩やかな道になり、景色もよく、気持ち良い尾根道となる。また下山時には、播磨平野を見下ろしながら下りるため、帰路も景色を楽しめるのがよい。

三草山畑コース(撮影:野口宣存)
三草山下山時の眺望(撮影:野口宣存)

 三草山山頂は三草山城跡でもある。平らな山頂を見渡すと、なんとなく城があったような雰囲気。山頂からは360度の大パノラマが広がっており、開放感抜群である。

三草山山頂からの眺望(撮影:野口宣存)
三草山山頂の木製ベンチ。座ると動きたくなくなるほど快適(撮影:野口宣存)

 なお、山頂の木製ベンチは、座り心地がかなりよい。座ると動きたくなくなり、ついつい長居してしまうので注意が必要だ。