高尾山などの登りやすい山しか登ってこなかった登山ビギナーの筆者が、鎌倉・天園(てんえん)ハイキングコースに行って感じた「ほどよい」魅力を紹介する。天園ハイキングコースは予想していたよりも不安定な道で、良い意味でハイキングらしさを味わい、達成感を得られた。これを読めば天園ハイキングコースに行きたくなるかも?
■鎌倉・天園ハイキングコースとは?
天園ハイキングコースは、JR鎌倉駅北東側の建長寺方面と瑞泉寺方面をつなぐ全長約5.5kmにわたるコースだ。観光スポット小町通りから徒歩で約30分ほどの場所にもかかわらず、本格的な登山道を歩けるとあってファンも多い。
■鎌倉・天園ハイキングコース3つの「ほどよい」魅力
●体力に合わせて程よく歩ける
登山ビギナーにとって一番の不安は「体力が持つかどうか」ではないだろうか。天園ハイキングコースは入口が5つあり、目安となるチェックポイントもいくつかあるため、自身の体力に合わせてコース途中で引き返しやすい。
今回の筆者の場合は、瑞泉寺入口からコースに入り、天園休憩所で引き返し下山。およそ2時間、登山ビギナーとしては十分な時間歩くことができた。天園ハイキングコース全長でも、3時間弱で歩くことができる。
高尾山メインコースも全て歩けば往復約3時間、ケーブルカーやリフトを使えば往復2時間弱の所要時間で天園ハイキングコースとほぼ同じ。
●不安定な道のりで、ほどよいきつさがある
体力が持つかどうか不安とはいえ、易々と歩けるコースでは散歩と変わらず、ハイキング感がなく物足りない。天園ハイキングコースは筆者が登ったことのある高尾山メインコースと違って高低差はそこまでないが、道が未舗装で岩場も多く不安定。この不安定な道は良い意味できつさを感じられ、ハイキングした感を味わえる。