■春の日帰りハンモックハイキングを楽しむコツ

やはり気持ちがいいのは20℃を越えてきてからの季節でしょう

 日帰りのハイキングでは、ハンモックを使う時間が泊まりの時ほど長くはありません。短い時間とはいえ、せっかくのリラックスタイムを充実させるためにも、まずはハンモックで快適に過ごせる場所の条件を知っておきましょう。

【風の強くない場所】

 ハンモックの背面が冷える原因のひとつに「風」があります。同じ気温でも、風が強い場所と弱い場所では体感温度が変わります。気温がまだそれほど高くない春のハンモックハイキングで寒い思いをしないために、まずはなるべく風のない穏やかな場所を選ぶようにしましょう。

【陽当たりの良い場所】

 同じ気温でも陽の当たっている場所とそうでない場所では温かさが異なります。地形や方角、植生などに目を向けて陽当たりの良い場所を選べば、春の陽気を感じながら気持ちの良いハンモックタイムを過ごせるでしょう。

 快適なハンモックの設営場所を選んだとしても、夏ほど気温が高くない今時期は、万が一に備えた防寒が欠かせません。ハンモック背面の冷え解消には、「防風性」または「断熱性」のあるものを取り入れるのが効果的です。

携行性に優れる薄手のマットで構いません

 とはいえ、日帰りのハイキングにテント泊で使うようなかさばる道具、例えば寝袋やスリーピングマットを持っていくのは抵抗があることでしょう。ならば、持ち歩くのが負担にならない範囲の道具を選んで、日帰りのハンモックハイキングに活用してみてはどうでしょうか。

 例えば、エマージェンシーシート(80〜100g)をハンモックに敷く。または覆って使う。もしくは、5mm厚ほどの薄手のスリーピングマット(60〜160g)をハンモックに敷いて使う。このくらいの厚さであれば、行動時は折りたたんでバックパックの背面に沿って収納することができます。寒さが気になる日は、薄手のダウンブランケット(200〜350g)も選択肢です。ハンモックを覆って使います。ダウンなら収納もコンパクトに済みます。

 このような道具を持っていなくても、手持ちの防寒着を少し多めに持っていくだけでも効果はあるはずです。まずは無理のない範囲でフィールドに出かけてみましょう。

ハンモックの季節到来です