■水温は10℃くらいで、いい感じに​​

 ここ奥多摩川の本支流では、3月5日(正午)に渓流釣りの解禁を迎える。幕開けを目前にした2月中旬に訪れ、川の様子について伺った。

 「水温は現時点(2月中旬)で10℃前後。いい感じになってきたよ。あとは天気次第だね」

 お話ししてくださったのは奥多摩フィッシングセンター施設長の實森章(じつもりあきら)さん。生まれも育ちもここ奥多摩で、御年62の“ナイスミドル”だ。

施設長・實森さんは、奥多摩生まれの奥多摩育ち。子どもの頃は、お父さんに連れられて鮎を釣り、囲炉裏で焼いて食べていたそう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

■エサは?  釣れる時間帯は?

 「奥多摩川本支流ではイワナ・ヤマメ・ニジマスの3種がメインターゲットです。放流してまもない解禁直後のエサはイクラがおすすめ。ニジマスが良く釣れます。イクラがなくなったらブドウ虫。次は天然の川虫がいいですね」と實森さん。さらには、

 「やっぱり放流したポイントに魚が溜まりやすい。ただ、その放流場所が浅いと魚は移動しますので、放流ポイント近くの深場が狙いめになります」と有益な情報を惜しげもなく披露。

 また、狙う時間帯は朝夕のマヅメ時(夜明け前後と日没前)が良いそうだ。放流した日の次の朝は特によく釣れると言う。魚は日中日陰に隠れてしまい、特にイワナは岩の下に潜る傾向がある。イワナがよく釣れるのは雨で川が濁った時で、その時はエサにミミズを使うのがいいそうだ。