■石切山山頂

 石切山山頂では、他の登山客がいたことに猫は驚き、来た道を引き返し始めた。

 こういう内向的なところが犬とは違うところだ。しかし、猫リュックに入ると落ち着きを取り戻し、他の登山客に愛想を振りまいていた。

石切山山頂。気持ちのよい場所だった(撮影:野口宣存)
石切山山頂からの眺望。伊丹空港から飛行機が飛び立つのが見えた(撮影:野口宣存)

 なお、猫はまだまだ元気だったので、このまま標高205mの釣鐘山まで縦走だ。いったん尾根まで下ってまた登る。しかし尾根まで下りたところで、猫の体力の限界がきた。再び猫リュックに入ってもらう。

体力の限界がきた猫は疲れて歩きたくないことをアピール(撮影:野口宣存)
登山の後半は小休止を繰り返した(撮影:野口宣存)

 大きなアンテナが立つ釣鐘山山頂からさらに奥に進むと、仏塔や石仏、地蔵様が現れ、眺望のよい階段の上に至る。

眺望がいまいちの釣鐘山山頂(撮影:野口宣存)
写真では伝わらないのが残念な、釣鐘山山頂付近の眺望がよい階段(撮影:野口宣存)
疲れて猫リュックに避難した我が家の猫(撮影:野口宣存)
帰宅後すぐに爆睡した我が家の猫(撮影:野口宣存)

 その日の晩は、猫は悪さをすることもなく、朝まで爆睡であった。