蔵王の冬の風物詩といえば、樹氷と仙人沢の氷瀑。スノーモンスターが立ち並ぶ壮観な景色と、仙人沢が凍る迫力満点の氷瀑が見られる。
本記事では、蔵王の樹氷と氷瀑の見どころ、アクセス方法や注意点について解説する。見頃に合わせて訪問し、蔵王の冬景色をぜひ堪能してほしい。
■日本三大樹氷地【蔵王】について
樹氷は、樹木や枝に水蒸気や水滴が付着し、凍りついて作り出される氷の現象。蔵王の樹氷は、八甲田山と森吉山と並び、日本三大樹氷と呼ばれている。
特に、蔵王の樹氷は樹木を覆い隠すほど成長し、「スノーモンスター」と呼ばれる。大きく成長したスノーモンスターが立ち並ぶ景色は、まさに壮観だ。
蔵王の樹氷が大きく成長する理由は、日本海から水蒸気を多く含んだ雨雲が、季節風によって運ばれてくるためである。適度な積雪と一定方向の強風により、蔵王山域のアオモリトドマツに着氷し、スノーモンスターとなるのだ。
蔵王の樹氷の見頃は、例年12月下旬から3月上旬頃となっている。
■仙人沢の氷瀑【アイスガーデン】
蔵王ライザワールドのリフト終着点より、谷を少し下った先に仙人沢がある。冬には仙人沢が凍り、まるで氷のカーテンのような氷瀑が見られる。氷瀑は透明な色ではなく、青みがかったアイスブルー。高さ約30m、幅約10m以上に及ぶ氷瀑は、まさに迫力満点である。
仙人沢の氷瀑は、「仙人沢アイスガーデン」と呼ばれ、アイスクライミングが楽しめるアクティビティスポットにもなっている。
筆者が2023年1月23日に訪れた際には、暖かい気温の影響で、氷瀑は途中からポキッと折れてしまっていた。