■樹氷と氷瀑を見にいく際の注意点

 冬の蔵王の平均気温はマイナス10~15℃と寒い。さらに風も強いため、防寒対策は必須。また、雪面の反射による紫外線の影響も大きいので、サングラスやゴーグルも忘れずに持っていこう。

 仙人沢の氷瀑へは、急傾斜の谷を下っていく。また、雪深い道を通るため、ワカン(輪かんじき)やスノーシューが必要だ。さらに安全を期すなら、アイゼンを携行していくとよいだろう。

 冬山のフィールドに出るための準備を怠らず、万全を期して冬山を存分に楽しもう。

■樹氷・氷瀑が見られる【蔵王ライザワールド】へのアクセス方法

仙人沢アイスガーデンへの入口となる、蔵王ライザワールド(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 出発地となる「蔵王ライザワールド」へのアクセス方法は以下の通り。

・車の場合/東北中央自動車道 山形上山I.C.より車で約30分

・公共交通機関/山形駅~かみのやま温泉駅(JR奥羽本線・米沢行乗車で約15分)、かみのやま温泉駅~蔵王ライザワールド(無料シャトルバスで約30分)

▼シャトルバスの詳細はこちらから
アクセス - 蔵王ライザワールド[Winter] (zaoliza.co.jp)

 仙人沢アイスガーデンへは、蔵王ライザワールドから、リフトを乗り継いで上る。そして、リフト終着点から谷を下っていく。ピンクテープを頼りに、片道約1㎞(約40分)ほど下ると仙人沢アイスガーデンへ着ける。リフトは2基乗り継ぐので、リフト代は、1回券2枚で1200円である。

 樹氷は、蔵王ライザワールドのリフト終着点からすぐに見られるが、スノーモンスターまで成長した樹氷を見るには、さらに上に登っていく必要がある。

 スノーモンスターだけを見にいくのであれば、蔵王温泉側からロープウェイで上って見るのがおすすめだ。蔵王ライザワールド側よりも手軽に見られる。

 蔵王の冬の風物詩、スノーモンスターと仙人沢の氷瀑を紹介した。スノーモンスターが立ち並ぶ景観、絶壁から氷が垂れ下がる氷瀑は、ともに迫力満点の景観だ。見頃の時期に合わせ、蔵王にぜひ見に来てほしい。その際は、ワカン(輪かんじき)やスノーシューなどのフットギア、防寒着を忘れずに準備していこう。