■出雲大社のウサギの石像はいつから置かれたのか?

一体一体表情が違うので、見ていても飽きないのがウサギの石像の魅力
出雲大社御本殿裏のウサギの石像
カメラや双眼鏡を手にしたウサギも発見

 では、いつからウサギの石像が置かれたのか。筆者が20年前に出雲大社を訪れた時には、なかったように記憶している。

 いろいろ調べてみたが、確かな資料が見当たらなかった。そこで直接出雲大社に問い合わせたところ、社務所より快く回答いただいた。

 2013年(平成25年)の「平成の大遷宮」の時にウサギの石像が奉納されたのが最初で、以降、出雲大社にゆかりのある方が奉納されたり、出雲大社の行事の記念などで設置したりして、現在のような数になったとのことであった。

■ウサギに会えるスポットを紹介

島根県立古代出雲歴史博物館の入り口付近のウサギの石像(撮影:岩間圭)
綱引きをしているかのようなウサギの石像(撮影:岩間圭)

 出雲大社の境内では、参道の両脇・御本殿の後ろ側・神楽殿の手前などでたくさんのウサギに会うことができる。

 また、境内ではないが、出雲大社の東隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」の入り口付近や芝生の庭でも、かわいらしいウサギの石像に出会える。博物館の外になるため、入場料不要で見学できる。

 それ以外でも、宍道湖の夕日スポットとしても有名な松江市の島根県立美術館の庭園で12羽のウサギのブロンズ像、鳥取県鳥取市の白兎神社(はくとじんじゃ)と、これらを巡る「ウサギめぐりの旅」もおすすめだ。

■歩き疲れたら、出雲名物ぜんざいでまったり

島根県立古代出雲歴史博物館の中のミュージアムカフェ「maru café」のぜんざいはほうじ茶付き(撮影:岩間圭)

 出雲大社の参詣や島根県立古代出雲歴史博物館の散策で疲れたら、甘いものがほしくなってくる。出雲大社周辺でのおすすめスイーツといえば、ぜんざいが有名だ。

 なんと、ぜんざいは出雲が発祥の地なのだとか。その昔、出雲大社に全国から神様が集まったときに「神在餅(じんざいもち)」がふるまわれた。「じんざい」が出雲弁でなまって「ずんざい」になり、さらに「ぜんざい」と変化して京都に伝えられたといわれている。

 神門通り周辺にも、ぜんざいを提供しているお店がたくさんあるが、静かに過ごしたい人には、島根県立古代出雲歴史博物館の中のミュージアムカフェ「maru café」がおすすめ。

 博物館の2階にあるガラス張りの景色のよい空間で、芝生を見下ろしながら甘いぜんざいをいただくと、元気を取り戻せる。博物館の建物の中であるが、こちらのカフェの利用には入館料は不要。ぜんざい以外にも、飲み物・食事のメニューもある。

 ちょうど今年は卯年。出雲大社のかわいらしいウサギから、ご利益と元気をもらえそうだ。干支のウサギにあやかって、パワースポット出雲大社へお参りに出かけてみるのは、いかがであろうか?

●出雲大社

・住所:島根県出雲市大社町杵築東195
・電話:0853-53-3100

・ホームページURL https://izumooyashiro.or.jp/

●maru café(まるかふぇ)

・住所:島根県出雲市大社町杵築東99番地4 島根県立古代出雲歴史博物館2F
・電話番号(博物館代表電話番号):0853-53-8600

・ホームページURL https://www.izm.ed.jp/cms/cms.php?mode=v&id=225

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2023年2月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。