■渓流釣りに必要な服装・小物など

渓流釣りはこまめに移動を繰り返すため機動性が大きなポイント(撮影:戸松慶輔)

・ビク(魚を入れるためのもの)
・帽子
・フィッシングベスト
・ウェーダー(胴付長靴/フェルト底)
・タモ(網)
・エサ箱やルアーケースなど
・予備仕掛け、ハサミなどの小物

 魚を持ち帰るかどうかでビクの必要性が変わる。また、ビクは500mlのペットボトルが入るくらいのサイズなので、ビクに入れておく氷は水を入れて凍らせた500mlのペットボトルを用意しておくのがおすすめ。
ここに記載した以外にも、場所によっては熊よけの鈴や虫よけスプレー、偏光サングラスなどを用意しておこう。

■渓流釣り初心者が覚えておかなければいけないルールとマナー

渓流釣りはいくつかのルールがあるので覚えておこう(撮影:戸松慶輔)

 渓流釣り初心者だからといってルール・マナー違反は許されない。そこで渓流釣りへ行く前に押さえておかなければいけないポイントを確認したい。

●渓流釣りにはほとんどの場所で遊漁券が必要

 本州を流れる河川のほとんどは漁協の管理下にある。内水面漁協が管轄する河川で釣りをする場合には「遊漁券」と呼ばれる券が必要となるのだ。遊漁券は釣り場近くの釣具店やコンビニなどで販売されているため、釣行する河川名を伝えて該当する釣り場の遊漁券を購入しよう。遊漁券には1日券と年券の2種類があるので、釣行頻度によって使い分けたい。

●15cm以下の渓流魚が釣れたらリリースをしなければいけない

小さな渓流魚を保護すれば釣り場の個体数も守られる(撮影:戸松慶輔)

 本州の漁協が管理する河川では、魚の体長制限を設けている。具体的には15cm以下の渓流魚(アマゴ、ヤマメ、イワナ)については、必ずリリース(再放流)しなければならないのだ。

 小さな個体は好奇心が旺盛でエサや擬似餌に果敢にアタックしてくるため、たくさん釣れるケースがあるのだが、持ち帰りは違反となるので注意しよう。

 また、釣れた魚に触れる際は必ず川の水で手を事前に濡らしてから触わること。乾いた手で触ると渓魚の体表にあるヌメリが取れてしまい、魚にとって大きなダメージとなるからだ。

●釣り人の上流側へ入らないのがマナー

 渓流釣りでは、入川場所から上流に向かって釣り上がっていくのが一般的なマナー。そのため、先に川で釣りをしている先行者がいた場合(車や足跡の有無、川沿いの林道から見えるケースも)には、その上流側に入るのはマナー違反とされる。

 なぜならこれから先行者が釣る予定だった場所を、奪ってしまうことになるからだ。先行者が見えた場合は、先行者より下流側に入るのが基本となるので覚えておこう