■バンガローを使うメリット・デメリット
トイレやシャワー、キッチンなど水回りの設備がなく、ベッドもないバンガローは、限りなくテント泊のキャンプに近い環境といえる。そんな環境だからこそ、キャンプ初心者におすすめしたい施設なのだ。ただ、利用にあたっては当然のことながらメリット・デメリットがあるので、あらかじめ理解したうえで利用したい。
●メリット
1. 設営、撤収の手間が省ける
テントやタープなどは必要ないので、設営・撤収の時間は不要。その分、他のことに時間を割けるのが嬉しい。
2. 安心して寝られる
簡易的な建物といえども、木造の小屋で寝られることには大きな安心感がある。
3. 天気を気にしなくてよい
雨が降ったら気持ち的には多少萎えるが、建物の中で過ごすことができる。雨の中、テントの設営・撤収をしなければならないことを考えると気が楽だ。
4. 気軽にアウトドア気分を味わえる
これが最も大きいメリットと言える。キャンプ道具がなくても、レンタルして焚き火をしたり炭火でBBQができたりする。
●デメリット
1. 寝具の用意が必要
ベッドは設置されていないので、毛布や寝袋などは用意する必要がある。もっともキャンプ場でレンタルできることが多いので、持参は必須ではない。
2. トイレは共用を利用
水回りの設備がないので、トイレは夜でも外に出て歩いて行かなければならない。
3. 調理は基本的に外で行う
キッチンはついていないので、部屋の中での調理はできない。焚き火やガスバーナーなどを使って外で行う。雨が降った場合は調理ができない状態になるため、すぐに食べられる状態のものを持っていくことになる。
4. ひとりでの利用は割高
バンガローはファミリーやグループなど数人で利用してこそ楽しめる宿泊スタイルだ。1人で利用していけないということはないが、割高になることは間違いない。
■バンガローを利用する際のポイント
バンガローを利用する際のポイントについてまとめた。事前に把握しておいて、準備をしていけばバンガロー泊を快適に過ごせる。
1. 寒さ対策、暑さ対策
エアコンが設置されているところもあるが、それでも季節に応じた対策は必要。寒すぎたり、暑すぎたりすると、エアコンの効き方も思ったようにならないこともあるので、設備を過信しすぎないことが大事。
2. レンタル品を吟味する
寝具、調理器具、日用品、テーブルやイスなど、現地に着いてから帰るまでを想像して、何が必要になるかよく吟味しよう。カトラリー類やお皿、コップは意外と忘れがち。持参するのであれば、持ち物リストに忘れずに追加しておくことだ。
3. 洗顔、歯磨きセットを持参
ホテルと違ってアメニティグッズが用意されているわけではない。トラベルセットなど、日常的に自分が使用しているものは忘れずに。
4. あると助かるハンディライト
夜中にトイレに行きたくなった場合、暗いキャンプ場の中を歩かなければならない。足元を照らすハンディライトは持参がおすすめ。
5. コンセントの有無を確認
室内にコンセントがあればよいが、ない場合はモバイルバッテリーなど充電に備える準備が必要となる。