キャンプはしたいけど、外で寝るのに抵抗がある、道具を揃えるのに時間がかかりそう、キャンパーじゃないけどキャンプ気分を味わいたい……。そんな人たちにおすすめなのがバンガローやログハウスの利用だ。設営・撤収の手間がなく、夜も安心して寝られる。

 宿泊体験ルポをもとに、テントを張らないキャンプの魅力をお伝えしたい。

■そもそもバンガロー、ログハウス、コテージの違いは?

簡易的な小さな家。寝るだけなら十分な木造建物

 キャンプ場などには、バンガローやログハウスのほかに、コテージといった呼称の建物があるが、その違いについてご存知だろうか。なんとなく知っている……という方も多いだろう。まずはその違いについて触れてみたい。

●バンガロー

 ベランダやテラスがついている木造の平屋住宅で、軒が深い建物。「バンガロー」とはヒンディー語で「ベンガル風の」という意味を持つ。キャンプ場にある簡易的な建物の呼称として使われていることが多い。一般的にキッチンやトイレ、シャワーなど水回りの設備はない。

●ログハウス

 ログハウスは丸太をメインの材料として建築する建物で、「丸太組工法」と呼ばれている。素朴な雰囲気が特徴で、断熱性も高く湿度の調整にも優れていると言われている。一般的にはキッチンやトイレ、シャワーなど水回りの設備が整っている。ほぼ似たような造りで「ロッジ」と表現されている建物もある。

●コテージ

 家具や家電が設置されていて、トイレ、シャワー、キッチンなど水回りも完備されている。言わば貸別荘感覚で利用できる施設。コンパクトながら、生活するための設備が整っているので、ホテルに泊まるような気持ちで使うことができる。ただし、バンガローやログハウスに比べて料金が高い。