■浜離宮恩賜庭園の冬の見どころ3 「中島の御茶屋からの癒しのパノラマ」

「潮入の池」に浮かぶ御茶室「中島の御茶室」(撮影:Yui ichihara)

 4つの御茶室を擁する浜離宮恩賜庭園。その中の一つ、「中島の御茶屋」のテラスからの眺めは、園内随一の絶景ポイントだ。緑・ビル・青空・水面が一体となった、まさに「都会のオアシス」と呼ぶべき眺めが堪能できる。

浜離宮恩賜庭園「中島の御茶室」のテラスはビュースポット(撮影:Yui ichihara)

 壮大な景色はどこを切り取っても絵になるが、左斜め前の岸にちょうど「雪吊り」が見えるため、そこにフォーカスを当てて撮影することをおすすめしたい。今ならではの絶景ショットが撮れるはずだ。

浜離宮恩賜庭園の絶景の中に「雪吊り」を映り込ませ、冬限定の一枚に(撮影:Yui ichihara)

■浜離宮恩賜庭園の冬の見どころ4「中島の御茶屋の季節の上生菓子とお抹茶セット」

 「中島の御茶室」のテラス席で絶景と共に楽しみたいのが、「季節の上生菓子とお抹茶セット」(890円)だ。四季ごとに異なる和生菓子が3種登場し、その中から1種がランダムでサーブされる。

中島の御茶室の看板メニュー「季節の上生菓子とお抹茶セット」(撮影:Yui ichihara)

 筆者の元に運ばれたのは、「丹頂鶴」をイメージし、そこに「松」を添えた練りきり。「正月のおめでたさを表現しています」とスタッフの方が説明してくれた。

中身は、上品な甘さのこしあん(撮影:Yui ichihara)

 なお、「中島の御茶室」の客席は室内とテラスがある。景観を存分に楽しみたいときはテラス席がおすすめ。体を冷やしたくない人は、無理せず室内の席でくつろごう。

■浜離宮恩賜庭園の冬の見どころ5「渡り鳥のバードウォッチング」

 園内の野鳥にも注目。冬のこの時期には「キンクロハジロ」「ホシハジロ」「マガモ」などの渡り鳥がいることもある。特徴を覚えて探してみよう。

黒と白の羽が特徴の「キンクロハジロ」(撮影:Yui ichihara)
顔が赤褐色の「ホシハジロ」(撮影:Yui ichihara)
渡り鳥ではないが、ずっと見ていても飽きない「カルガモ」(撮影:Yui ichihara)

■浜離宮恩賜庭園の冬の見どころ6「梅・椿」

 園内のところどころでは「梅」や「椿」「水仙」など、色鮮やかな花々が見頃を迎えている。

高さ3〜4mほどの「タチカンツバキ」(撮影:Yui ichihara)
黄色い小花が可憐な「ロウバイ」(撮影:Yui ichihara)
早咲きの梅「ヤエカンコウ」(撮影:Yui ichihara)

 また「大手門口」付近にある花畑と梅林では、2月下旬にかけて「菜の花」と、白と紅の2種の花が成る梅「オモイノママ」が一斉に開花するとのこと。見どころはどんどん増えていきそうだ。

■「風情ある景色」は冬の庭園こそ味わえる!

寒さ対策をしっかりして、庭園散策に出かけよう(撮影:Yui ichihara)

 都会の中で四季折々の魅力と歴史的文化に触れられる都立庭園。冬に訪れた今回、北陸の伝統美や、寒さの中でも活力ある自然の姿など、尊い冬景色に出会うことができた。

 「冬にわざわざ庭園へ?」とピンとこない方も、ぜひ新たな視点で庭園を楽しんでほしい。

●浜離宮恩賜庭園

住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
電話: 03-3541-0200(9:00~17:00)

URL:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html

営業時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)

※この記事の情報は2023年1月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。