■3:ストーブの種類も奥深い

 テントサウナに最低限必要なものは、テントと薪ストーブとサウナストーンだ。初めての人は特に悩まず、気に入ったテントサウナとセットで売っているストーブを購入すればいいだろう。

 ただ、このストーブがまた奥深い世界で、その性能次第では熱効率や快適性が大きく変わってくる。最近では国産の独自開発のものがクラウドファンディングなどでもよく目にするようになってきており、ストーブだけ別で買うなんてのも選択肢の1つ。ただ、テントとの相性などもあるし、危険を伴うものでもあるので、よくよく調べてから購入するようにしよう。

 あとは、たまにロウリュ(サウナストーンに水をかけて熱い蒸気を発生させる)が非対応のものもあるので、そこはロウリュ可能なものを選んでおこう。セルフロウリュできるってのが、テントサウナの醍醐味だからね。

ハイパワーな対流式ストーブ。燃焼効率も高く、薪の消費量も抑えられる

■4:価格(予算)はできるだけ惜しまないで

 比較的手に入りやすい価格帯にはなってきたが、それでもノリで買えるほど安い買い物ではないのがテントサウナ。4人用でストーブやサウナストーンをセットにして、おおよそ15万〜25万あたりが相場だ。

 もっと安価なものも見かけるが、中には温度が100℃まで上がると謳っていながら半分程度までしか上がらなかったという話も耳にしたし、安全性が怪しいものには絶対に手を出さないようにしたい。多少値が張っても、ある程度レビューがまとまっていて評価の安定している製品を選ぼう。ECサイトだけのレビューだけじゃなく、SNSなど検索して実際に使用している人の使用感などもチェックした方が安心だ。

 また、テント、ストーブ、ストーンの3点セット以外にも必要なものはいくつかある。サウナベンチ、ロウリュ用の柄杓と桶、温度計と一酸化炭素チェッカー、外気浴用のチェアなどなど。ロウリュ用のアロマだったり、タオルポンチョなどの、あると便利なものも揃えたい。それらにかかる価格も頭に入れて、予算内で買えるベストなテントサウナを選ぼう。

外気浴時のチェアの快適さは、ととのいへの近道だ

 以上、4つのポイントを抑えておけば、自分のスタイルに合ったテントサウナに出会えるはず。冬は特にテントサウナの性能の差が顕著に出る季節なので、冬もやりたいって人はケチらず評価の高いテントサウナを選んで欲しいと思う。

 最近では仲間同士でお金を出し合って、共同購入して楽しむなんて人も見かけるようになった。1セット持っていれば、あとは薪代くらいしかか費用がからないし、キャンプや川遊びなどとの親和性も高いので、サウナ好きでアウトドア好きなら、ぜひ購入を検討してみよう。