テントサウナに必要な用具一式や設営、初回の体験レポートを紹介した前編に引き続き、後編ではすぐに下がってしまうテント内の室温を保つコツや撤収の仕方、次回へ向けて準備したいものなどをご紹介したいと思います。

■ロウリュのやり方にポイントあり

 意外に難しかったのが、テントサウナ内の室温を一定に保つことです。ロウリュするとサウナストーンの温度が下がり、それに比例して室温がガクンと下がることに気付きました。いくらストーブ内で薪がごうごうと燃えていたとしても下がってしまいます。石の温度が下がると、もう一度熱々にするにはある程度の時間を要します。そのため、ロウリュを行う際は、事前にしっかりとサウナストーンの温度を上げておくことが大前提で、連続でお水をかけるとすぐに石の温度が下がるため、かける頻度や量にも注意が必要なのだということを学びました。

嬉しくて何度もかけたくなるロウリュ。少し我慢が必要でした

 また、サウナストーンの並べ方も石同士の隙間が出来るだけ開かないように、密着して並べる方が良いようです。次回はもう少し上手に温度を保てるよう工夫してみたいと思います。

購入したサウナストーン。色々な形がありますが、これはおにぎりのような形で統一されています

■片付けの手順

 撤収の中で一番初めにやることは、サウナストーンをストーブから外して冷ますことです。ステンレス製のカゴに入れて外気に当てておけば、2時間ほどで触れられる位の温度になっていました。

蓄熱性の高いサウナストーンをまず冷やそう

 次はテントのドアと通気口、ストーブの口を全て開けて、残っている薪を燃やし尽くします。ぼろぼろと崩れて小さな木炭になったら、火消し壺に入れて持ち帰りましょう。(※一見消えているように見えても火種が残っていることが多いので、必ず密閉できる炭壺などに入れることをおすすめします。)また、テントサウナの中に敷いていたマットや防炎シートをシャワーで洗い流し、こちらも片付け始めたら早めに干しておく方が良いでしょう。

炭をかき出し、トレーに溜まった灰も綺麗にします

 ストーブの煙突をバラし、足も外してストーブの中に納めます。テントサウナの中の汚れを雑巾で拭き、小窓のカーテンや通気口を閉めたら元通りに畳んでいきます。設営の際に引っ張りだした4面にある取っ手を押し込み、テントの中の空気を抜き、折りたたみ傘の要領でテントのしわを伸ばしながらぐるぐる巻いていきます。固定に使っていたロープで数カ所結べば、収納バッグにスムーズに戻すことが出来ました。

炭を片付けたら煙突をバラし、ストーブの中へ
テントの4面を押し込み、折り畳み傘のようにテントを畳む

 撤収にかかった時間は4人で1時間半程度でした。撤収作業自体は慣れれば1時間もかからずに出来るようになるかも知れません。サウナストーンを冷やす時間を考慮すると、全体で2時間程度でしょうか。