冬に車中泊をするのに必要な装備をご存じだろうか。寒さ対策をしなければ、車中泊中に凍死してしまう危険性もあり、必要な装備の準備にも注意が必要だ。
「冬」「雪」「寒い」という言葉で思い浮かぶ場所は「北海道」だが、今回は真冬の北海道での車中泊経験がある筆者が、冬の北海道を車中泊で旅する場合に必要な寒さ対策について紹介する。
冬の北海道での車中泊を検討している人は、寒さ対策の参考にしてもらいたい。
■冬の北海道を車中泊するために行った寒さ対策
真冬の北海道は、就寝時は寝袋だけでは不可能だ。冬の北海道の気温は氷点下以下が基本で、エンジンを切った車内の室温はどんどん下り、その寒さに耐えることはできない。そこで、筆者が車中泊での寒さ対策として実施したのは以下の4点だ。
・寝袋の下に毛布を設置
・寝袋の上に羽毛布団を追加
・電気ストーブの導入とポータブルバッテリーの強化
・保温用のカーテンを追加
寝袋の下からの冷気に対しては、毛布を敷くことで対策をし、さらに寝袋の上に羽毛布団をかけて寝ることで保温効果を高めた。おかげで車内でも問題なく眠ることができた。窓から入ってくる冷気に対してはサンシェードを貼るだけでなく、布のカーテンに加えてナイロンのカーテンを二重に設置することで冷気の遮断に成功した。
また、寝る前や起床時に効率よく車内を暖めるため、スイッチをつけた瞬間暖かくなる遠赤外線の電気ストーブを導入。電気ストーブを利用するために容量の大きなポータブルバッテリーに買い換える対策も行った。
実際に筆者が利用したポータブルバッテリーは「EcoFlow RIVER Max」。出力が600〜1200Wまで対応し容量が576Whあるため、400Wの電気ストーブを問題なく利用できた。