いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組み合わせて、スキー場は冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつある。
スキーやスノーボードをしなくても雪を楽しむアクティビティがあったり、ゴンドラやリフトに乗って、スキー場にあるカフェで景色を眺めるだけでも非日常を味わえる。その土地でしか体験できないグルメや温泉、文化に触れるのも旅の魅力。リゾートならではの豪華なホテルや雰囲気のある旅館でゆっくりと過ごすのもいいだろう。この特集ではスキー場をメインとしながらも厳選されたスノーリゾートを紹介していく。
■子どもと一緒に、日帰りに適した絶好のロケーション
湯沢中里スノーリゾートは、JR上越線・越後中里駅に直結した元祖駅前ゲレンデだ。もちろん、新幹線が停まる越後湯沢駅からも近い。クルマでのアクセスも良く、関越道・湯沢ICから約10分という近さ。スキー場のシンボル的存在は、かつて実際に走っていた車両をそのまま休憩所として再利用した「ブルートレイン中里」。ファミリー向けの環境を充実させているため、日帰りの家族連れが多く訪れている。
ドーム付スノーエスカレーターを備えた「スマイルキッズパーク」は、子どもが初めて雪遊びをして、雪の楽しさを知るのに最適。その子がやがて、スキー、スノーボードデビューする場合は、両サイドにスノーエスカレーターを設置する「エンゼルゲレンデ」がベスト。リフトに乗らず専用券で利用できる。横に広いレイアウトで、全体的には緩やかなコースが多く、こういった点もファミリー向きだ。
緩やかなコースにファミリー向けの施設が充実しているが、意外にも本格的なツリーランコースがある。噂を聞きつけた、スキーヤー、スノーボーダーがいま注目をしているこの界隈のスポットのひとつ。
■スキー場周辺には宿泊施設も多く、のんびり過ごすのもおすすめ
日帰りしやすい立地だが、周辺には宿泊施設も多数ある。特に隣接する「エンゼルグランディア越後中里」は、“子育て応援ホテル”として、子連れファミリーのニーズを満たす宿泊施設として知られる。他にも、旅館、ペンション、ロッジ、民宿と、いろいろ揃っているので、泊まってのんびり滑るプランもアリだろう。
■見どころガイド
【遊】Play:雪の上で子どもたちの笑顔が広がるスマイルキッズパーク
湯沢中里スノーリゾートの人気コンテンツの代表が「スマイルキッズパーク」だ。駐車場のすぐ前にあるため楽々アプローチ。ソリやスノーチュービングのレンタル料金が含まれ、1,000円で遊び放題。スノーエスカレーターが設置されているため、保護者の負担も少ない。遊び疲れたら列車がそのまま休憩所になっている「ブルートレイン中里」でひと休み。
スマイルキッズパーク
期間:2022年12/17(土)~ 2023年4/2(日)
営業時間:10:00 ~ 16:00(最終受付 15:30)
料金:1,000円(2歳未満は無料)ソリやチュービングなどのレンタル込み
【滑】Ride:楽しいのはファミリーだけじゃない
初級者向けコースが充実するファミリーに人気のスキー場。間違いなくそれは湯沢中里スノーリゾートを代表するキーワード。しかし、近年は非圧雪コース、ツリーランエリアの拡張を図っており、パウダー派の上級者にも注目される存在になっている。