■紅葉狩りに繰り出そう!

奇岩と紅葉を楽しめる那谷寺(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 紅葉スポットには、人が集まるもの。人混みを避けてのんびり楽しむなら、那谷寺(なたでら)がおすすめだ。岩の中に不思議な形をした穴がたくさん空いた奇岩群があり、紅葉と合わさって美しくも幻想的な光景を楽しめる。これらの奇岩は、海底火山活動と自然風化によって生み出されたのだとか。加賀温泉駅から車で15分程度で入館料600円(記事掲載時)で楽しめる。

■一風変わったお土産に「加賀野菜」を選ぶ

加賀野菜のひとつ「加賀太きゅうり」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 「加賀野菜」というものをご存じだろうか。江戸時代から加賀で受け継がれてきた伝統的な特産野菜だ。見た目や味が特徴的で見ていて趣深いが、生産量が少ないため、主に地元でしか出回らない。お土産に買っていくのも一つのアイデアだ。全15品目が認定されており、加賀温泉であれば農協やスーパーに行けば簡単に手に入る。

●加賀太きゅうり
大きな瓜に見える大きさと太さ。八百屋さん曰く漬物がおすすめ。

●金時草
紫色のほうれん草のような不思議な見た目。オクラのように粘り気がある。

●さつまいも
五郎島金時などの名前で多く出回っている。ふかし芋にするととにかく甘い。

●打木赤皮甘栗かぼちゃ
見た目がかわいいため、部屋に飾る人もいる。しっとりした味わい。

●源助だいこん
ずんぐりした形。型くずれしないためおでんとの相性がよい。

●ヘタ紫なす
丸っこくかわいい形のなす。やわらかいので一夜漬けが好まれる。

●二塚からしな
普段たべない珍味。名前のとおりピリッとした辛さがある野菜。

●加賀れんこん
節と節の間が短く丸々している。肉質がこまかく色が白いのが特徴。

●加賀つるまめ
加賀でなじみ深い総菜。いろいろな料理に使えて便利。

●たけのこ
おなじみの孟宗竹だが、春や夏に肥料を与えて丁寧な品質管理をしている。

●金沢春菊
葉が肉厚で香りを存分に楽しめる。加賀の食材で鍋をするなら欠かせない。

●赤ずいき
サトイモだが、葉柄部分を食べるために育てられてた品種。繊維が豊富でヘルシー。

●くわい
「芽が出る」縁起物として使われる。最近は農家が減りつつある。

●金沢一本太ねぎ
やわらかく、ぬめりがあり、金沢の鍋の味として親しまれている。

●金沢せり
香りがよく冬の料理を彩る野菜

 温泉や蟹、紅葉、加賀野菜を紹介してきた。心身を贅沢にリフレッシュできる場所であることが伝わったのではないだろうか。加賀の豊かさと魅力を感じるひとときを過ごしてほしい。