■スノーバイクの操作方法

スノーバイクの操作方法はバイクと同じ(撮影:平塚大地

 スノーバイクは足回り以外は普通のバイクであるため、操作方法もバイクと同じ。エンジンをかける「セルスイッチ」、ギアチェンジに必要な「チェンジペダル」と「クラッチ」、走るための「アクセル」と「ブレーキ」、これら全ての操作がバイクと同じだ。

 ちなみにスノーバイクならではの特別な操作やボタンは一切ない。

■スノーバイクの走り方

ギアは1〜3速が基本で、コーナーリングは体重移動(撮影:平塚大地

 スノーバイクで最も慣れを必要とするのは発進だ。マシンが常に雪の抵抗を受けるため、アクセルを開けると同時に「スパッ」とクラッチを繋がないとエンストしてしまう。

 普通のバイクでは、クラッチを穏やかに繋いで発進するため、普段バイクに乗っている方は困惑するかもしれない。

 ギアは基本1〜3速しか使わず、コーナリングはバイクと同じ体重移動で行なう。スノーバイクは自立するため、停車時に足を着く必要はない。むしろ足を着こうとすると、雪に足をとられバランスを崩し、その場で転倒するケースが多い。

■スノーバイクを体験できる場所

スノーバイクの体験は、北海道のツアーに参加するのが一般的だ(撮影:平塚大地

 残念ながら、スノーバイクの国内での認知度はまだまだ低い。スノーバイクキットは100万円前後と高額で手が出しづらく、仮に手に入れても走行を許可されている場所がないのが現状だ。

 おすすめは北海道にあるバイクショップ「サイクロン」が毎年冬に開催しているツアー。マシンのレンタル、操作方法のレクチャー、ガイド込みで半日4万5000円からスノーバイクを体験できる。普及が進めば体験できる場所が増える可能性はあるが、現時点では「サイクロン」でのツアー参加が、スノーバイクを体験できる唯一の選択肢だ。

■ バイク乗りなら一度は体験してほしいスノーバイク

 初めてバイクに乗った時のワクワク感、そして自由な感覚、スノーバイクに乗るとそれらが鮮明に蘇る。
雪山を走るという非日常感、そして独特の浮遊感をバイク乗りならぜひスノーバイクで体験してほしい。