北国のバイク乗りは、雪が降るとバイクを冬眠させるが、実は「雪が降らないと乗れないバイク」がある。雪山を走るためのバイク「スノーバイク」だ。

 北国ならではの最高の非日常を味わえる、スノーバイクの魅力を紹介したい。 

■スノーバイクとは?

スノーバイクは、前後のタイヤをスキー板とキャタピラに換装(スキー板のタイヤはアスファルト用)している(撮影:平塚大地

 スノーバイクとは、一般的なバイクに専用キットを装着したカスタムバイクだ。アメリカでスノーモービルを販売しているPOLARIS社の「Timbersled」と呼ばれるキットが最もオーソドックスで、バイクの前輪をスキー板、後輪をキャタピラに換装し、雪の上でも走行できる仕様にする。

 雪山を走る圧倒的な非日常感、とくにパウダースノーを走った時の浮遊感はクセになる。もちろんタイヤの状態に戻せるため、夏は普通のバイクとして使用できる。

■スノーバイクは免許不要

公道を走らないのため、スノーバイクは免許不要(撮影:平塚大地

 スノーバイクは公道を走るマシンではないため、免許不要で誰でも運転できる。しかし、ベースマシンがバイクである以上、二輪免許を持っていたほうが好ましいのは間違いない。実際、普段からバイクに乗っている方であれば、それほど苦労せずに運転できる。