●魅力4 最高地点931mの六甲山で六甲最高を感じる

六甲山最高地点の看板での記念撮影(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 六甲に来たら、最高地点の六甲山に行かないわけにはいかない。記念撮影をする時は「六甲山最高峰931m」の看板の「山」と「峰」を両手で隠して「六甲最高」で撮ろう!

●魅力5 街と自然が近く、共存している雰囲気が心地よい

山と街近い六甲山地(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 国立公園というと、山深く、自然と街が離れた存在というイメージが強いが、六甲は自然と街が近く、共存している印象を受けた。通るルート上にカフェやレストラン、ゴルフ場などの人工物が現れる。これに関しては様々な意見があるかと思うが、このような形で自然と親しむというのもこの地の一つの魅力だと思う。

■実際の距離は40数km?

 前記の通り、六甲全山縦走のコース距離は公称56km。しかし、実際の距離に関しては、どうやら異なるようで、ネット上でも様々な距離が言われている。筆者が歩いた山用GPSアプリ上の計測では、須磨から宝塚までは41kmとなった。そのため、今回の記事での距離表記は、筆者が歩いた実測距離をもとに表記する。

■スルーハイクとセクションハイク

 スタートからゴールまでの全区間を通して歩くことを「スルーハイク」と言う。反対に、区間を分けて、歩くのが「セクションハイク」だ。自分のペース・体力に合わせて歩く距離や日にちを計画できるのが、セクションハイクの良いところだ。今回は2日間と3日間で踏破できるセクションハイクのルートをご紹介する。

●2日間で踏破する

1日目 須磨浦公園(スタート)~馬の背~ハーブ園山頂駅 19km (新神戸駅へ)
2日目 ハーブ園山頂駅~宝塚駅(ゴール) 22km

 2日間で踏破する場合は、おおよその中間地点となる新神戸駅を利用する。そこには「神戸布引ロープウェイ」が通っており、それを利用すれば気軽に上下山することができる。乗り物を使いたくない人は距離が長くなるが、歩いてもアクセスが可能だ。

●3日間で踏破する

1日目 須磨浦公園(スタート)~馬の背~鴨越駅 11km
2日目 鴨越駅~摩耶山~六甲山上駅 16km (阪急「六甲駅」へ)
3日目 六甲山上駅~六甲山~宝塚駅 16km

 3日間での踏破は、神戸電鉄の「鴨越駅」と「六甲駅」が拠点となる。「六甲山上駅」からはバス、またはケーブルカーを利用し、市バスで六甲駅までアクセスできる。

■セクションハイクで六甲全山縦走を達成しよう!

ゴールとなる宝塚駅前(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 全区間を一気に踏破するのは厳しいけれども、区間を分けて自分の予定に合わせて無理なく歩けるのがセクションハイク。ぜひ、あなたも六甲全山縦走を踏破し、達成感を味わってほしい。