兵庫県・神戸の街の北側にそびえるのが六甲山系だ。六甲山は瀬戸内海国立公園内にあり、希少な自然を味わえるエリアでもある。西は須磨から東は宝塚までの尾根沿いをたどったルートが「六甲全山縦走」のコースとなっており、公称56kmのルートだ。今回筆者がこの全コースを歩いてきた魅力を紹介する。

 また、56kmを1日で歩くのはかなりの体力が必要なため、今回は区間を分けて歩く「セクションハイク」をおすすめしたい。 まずは、六甲甲全山縦走の見どころを紹介する。

■六甲全山縦走の見どころ・良いところ

 筆者が実際に歩いてみて感じた、全山縦走をする5つの魅力を紹介する。

早朝の瀬戸内海。奥に見えるのが明石海峡大橋(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

●魅力1 街と瀬戸内海の美しい風景を楽しめる

 神戸周辺の街並みと瀬戸内海、遠くには四国、大阪方面を見渡せるビューポイントが各所にあり、景色を堪能できる。

●魅力2 道が歩きやすい。街との距離が近くて途中離脱が容易

歩きやすく整備された道(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 多くの利用者に愛されている道とあって、とても歩きやすい。子どもから高齢の方まで安心して歩けるように整備されている。地元の方には、ちょっと大きい裏山という感覚だろうか。街と近く、各所で離脱ポイントがあるので、万が一、計画的にいかなくてもエスケープが容易だ。

●魅力3 馬の背の絶景 

須磨アルプスと呼ばれる一部に「馬の背」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 「街から近いトレイルの六甲にも、こんな場所があるんだ!」と驚かされた。「自然は本当に雄大だな」と感じさせてくれる名所だ。細尾根もあるので、慎重に歩きたい。