■クライミングパンツのメリット1 裾が絞られ安全&汚れにくい

 クライミングパンツは、登攀時の足さばきを邪魔しないようにするため裾が絞られているモデルが多い。これはサイクリングに使うパンツにうってつけの特徴だ。

 スポーツ自転車はチェーンガードの付いていないものが一般的で、筆者自身も経験があるのだが、裾の広いパンツだと漕ぐ際に裾をチェーンに巻き込んでしまう可能性がある。また、巻き込むまではなくともチェーンとの接触により裾が汚れてしまった経験も少なくはない。

 クライミングパンツのように裾が絞られたパンツであれば、巻き込む心配も汚れる心配もなく、快適なサイクリングが可能だ。

■クライミングパンツのメリット2 ポケットが深く中身が落ちにくい

パンツ側面のポケットは、縦方向におよそ24cmの深さがあった

 様々な体制を取ることを想定したクライミングパンツは、ポケットが深いという点でもサイクリングに向いている。

 下半身を大きく動かすサイクリングでは、パンツのポケットが浅いと走行中に中身が飛び出してしまうこともある。パンツ側面のポケットに入れていたスマートフォンを落としてしまった経験は筆者自身の苦い記憶だ。

 バッグを持たないカジュアルなスタイルの場合、ポケットが深く中身を落としづらいというのは大きなメリットと言える。