小屋の水道も凍結し、一週間が経過。静高平の水も凍結。静高平は水が枯れることで有名だけど、今年は粘ってくれました。小屋の水を確保するために、水場まで急斜面を下りて、毎日せっせと水を運んでいます。

■気づけばもう、今シーズン営業最終日ですって!

小屋の水場は飲み放題

 管理人1年目、リアルタイムで皆さんにいろんな話を聞いて欲しかったのですが、日々の業務に追われ、季節に追い越され、この有り様です。夏山シーズン真っ盛りの8月は、コロナ感染のため休業を余儀なくしましたが、今日までありがたいことに100連勤。いよいよ疲れが出てきたようで、「プシュゥ〜ウ」「プシュゥ〜ウ」と空気が抜けるような音を立てて寝ているらしい。

 管理人業務のひとつ、山小屋のルールを決めることってとても大変だ。自分で決めれるからこそ楽しめると思っていたけど、大きい決断からちっこいのまで、何かを決めることって苦労の連続なんだなぁと感じる。自分の親ほどの年齢の方に、あれこれ言わないといけないこともある。伝えることにパワーを使って、でも全然伝わらなくて。一人しょんぼりとする日もあった。

 いびきではない怪しい音を立てて寝ているのは、ため息ばかりで空気が抜けた身体を回復させるために、自分で自分の空気を入れているのかもしれない。たしかに、最近は寝ても寝てもクタクタ。唇に出来物もできるし。手はカサカサだ。

 それでも、光岳の中に立つ山小屋で1シーズン生活ができて、登山者に落ち込んで、登山者に励まされを繰り返し、自分の責任でやりたいことを形にした、充実の4ヶ月だった。

 振り返れば泣いたり笑ったり、喜んだり怒ったり、しょんぼりしたり、体も心も忙しい毎日だったな。