■電気製品の組み合わせ例

電気使用量の上限が1000Wの場合の使用例(図:山下 直人)

 では、具体的な電気製品の使用方法について説明しよう。

 たとえば、図のように電気使用量が1000Wだった場合、下記のような組み合わせだと1000W以内に収まる。

  セラミックファンヒーター:600W
  加湿器:200W
  電気毛布:100W
  合計:600W+200W+100W=900W

 消費電力(W)は電気製品の本体に記載されていることが多いが、見当たらない場合は説明書等でも確認できる。

■セラミックファンヒーターの選び方

 セラミックファンヒーターは消費電力が200Wから1200W程度と、様々なタイプがある。

 電源付きサイトの電気使用量を超えない消費電力のものを選ぶ必要がある。

 電気使用量が1000Wだった場合、600W(弱)と1200W(強)を切り替えるようなタイプであれば、キャンプ場では600W(弱)なら使用できる。

 キャンプ場だけでなく、自宅でも使用したい場合はデザインも考慮しよう。

■延長コード選びのポイントは2つ

延長コードの消費電力の上限や長さは、なるべく余裕をもたせたほうがよい(撮影:山下 直人)

 それでは、電源からテント内まで電源を引き込むために必要な、延長コードの選び方について説明しよう。

 延長コードを選ぶ際のポイントの一つ目は、延長コードの消費電力の上限を確認すること。

 延長コードによって1000Wや1200W、1500Wまでなど、消費電力の上限が決まっており、これを超えるような電力を使用すると、場合によっては強く発熱し、発火する可能性もある。

 消費電力が上限に近づいても熱くなるので、消費電力の上限に余裕のあるものを選ぼう。

 ポイントの2つ目は、延長コードの長さ。

 延長コードが短い場合、テントの設営場所を電源に近づけるなどの調整が必要となってしまう。電源からテントまでの距離がはっきりしていない場合は、長めの延長コードを用意しておこう。