「食欲の秋」「芸術の秋」など秋にはさまざまな楽しみ方があるが、秋を代表する魅力の一つといえば秋の絶景ではないだろうか。秋の絶景と聞いて、多くの人が紅葉を思い浮かべるかもしれない。色とりどりの鮮やかな紅葉ももちろん素晴らしいが、黄金に輝くススキも見逃せない秋ならではの絶景だ。
今回紹介するのは、関西随一のススキの名所としてしられる奈良県の曽爾高原(そにこうげん)。四季折々の美しい景色を見せてくれる曽爾高原だが、特に秋のススキシーズンは筆舌に尽くしがたい美しさだ。そんな曽爾高原で見られるススキや、アクセス情報などを紹介していく。
■ススキの名所・曽爾高原とは
曽爾高原は、三重県との県境にも近い奈良県の東端に位置する、宇陀郡曽爾村(うだぐんそにむら)にある草原。日本300名山にも選ばれた倶留尊山(くろそやま)のふもとに広がる曽爾高原は、約38ヘクタールの広大な敷地が特徴だ。秋には敷地一面がススキに覆われ、日差しを浴びて黄金に輝く姿を見ることができる。そのスケールの大きさから関西随一のススキの名所としても人気が高く、毎年多くの観光客が訪れる。
曽爾高原の魅力の一つは、大阪や京都から日帰りでアクセスできるところだ。車の場合は、名阪国道針I.Cから榛原を経由して約45分、名古屋方面から名阪国道上野I.Cから約60分で訪れることができる。最寄駅の近鉄「名張駅(なばりえき)」までは電車で行くこともできるが、駅からのバスは1日1〜2本しか出ていないため、時間に余裕がある人でないと難しい。公共交通機関でアクセスしたい人は、秋限定の「曽爾高原すすき散策きっぷ」がおすすめだ。入場料は無料だが、バイク200円・車800円の駐車料金がかかる。
・「曽爾高原すすき散策きっぷ」公式サイト: https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/soni/#bus_time