■今年のふたご座流星群の観測条件

2022年のふたご座流星群の極大日は少し明るい月が昇る(図:山下直人)

 流星群には、最も多く流れ星が出現する日の「極大日」が予測されており、ふたご座流星群は12月14日頃となっている。

 2022年は月齢20.2の明るい月が昇ってくるため観測条件はよいとはいえないが、より多く流れ星を見つけるためのコツが2つある。

■観測のコツ1 極大日にこだわりすぎない

 流星群を観測するコツの1つ目は、極大日にこだわりすぎないこと。流星群は極大日の前後1週間程度も、普段より多くの流れ星が出現する。

 極大日である12月14日は水曜日だが、週末の土日は極大日よりも月が欠け、月明かりの影響が少なくなる。

 土日にキャンプをする方は、「どうせ今日は極大日じゃないから」とあきらめず、ぜひ夜空を見上げてほしい。

■観測のコツ2 空全体を見回す

放射点から離れた場所にも流れ星は出現し、軌跡は長くなる(撮影:山下直人)

 もう1つのコツは、空全体を見回すことだ。流星群には「放射点」とよばれる流れ星の発射地点のようなものがある。

 この「放射点」がある位置の星座名がそのまま流星群の名前になる(ふたご座流星群は放射点がふたご座の中にある)。

 しかし、流れ星は必ず「放射点近くに出現する」というわけではない。流れ星の軌跡をたどると放射点に集まるというだけで、実際には遠く離れた場所でも出現する。

 そのため、観測する時は空全体を見回したほうがよい。放射点から遠く離れた場所に出現する流れ星のほうが軌跡が長くなり、むしろ見応えがあったりする。