日本一紅葉の早い大雪山から始まり、列島を南下していく紅葉前線。これから日本各地の山々で見頃を迎えていくだろう。
北海道の主な高山はすでに紅葉から白銀の世界へと変わっているが、1,000mに満たない低山や里山の紅葉はこれから色づきはじめる。低山であっても「天狗」と名のつく山は岩峰で急峻な山であることが多く、展望が良いのも特徴だ。まさに紅葉の景色を楽しむにはうってつけの山なのだ。
■紅葉は標高の高い山よりも低山・里山が安定して綺麗!
紅葉は高い山から始まる。しかし標高が高く気象条件の厳しい山では、必ずしも綺麗に色づくとは限らない。強風で葉が裏返って紅葉する前に枯れてしまったり、葉が散ってしまったりする。そのため紅葉の良い時期の山頂は、禿げ山になっていることも多い。
その点、標高の低い低山・里山は、比較的気象条件も穏やかなので安定して綺麗に紅葉することが多い。
■天狗岳と名のつく山は険しい岩峰が特徴
全国的に天狗岳や天狗山と名のつく山は多い。名前の由来は大抵が天狗伝説や、いかにも天狗がいそうな山といったところだが、それらの山に共通するのは険しさを感じる岩峰であること。
とくに頂上部が明確な岩峰であることが多く、そのような山は見晴らしも良い。紅葉に覆われた山頂ではなく、麓の山々の紅葉がよく見えるのが魅力的だ。