福島県の日本百名山、西吾妻山へ。裏磐梯に行く機会があったので、アタックすることにしました。裏磐梯ロープウェイを利用して、グランデコスキー場山頂駅まで上がれます。1,400m付近からゲレンデのコースを登って登山道へアクセス。
難易度は高くないと紹介されていたけれど、けっして楽ではない道のりでした。合計の移動距離7.6km、標高差650mで出会えた景色や植物などをお伝えします。
■福島の日本百名山「西吾妻山」へ
今回の日帰り登山で目指すのは、米沢市と福島県耶麻郡北塩原村との境にある西吾妻山で日本百名山のひとつです。グランデコスキー場の裏磐梯ロープウェイに乗って、一気に1,400m地点の山頂駅まで上がり、登山を開始しました。
ブナの点在するゲレンデを抜けたあとは、ひたすら、ひたすら登ります。訪れる前の豪雨の影響か、木が倒れていたり、土が流れて岩と岩の段差が大きくなっているようなところもありました。西大嶺にたどり着くまで約90分間、ずっと木に囲まれた道を進みます。
すると突然、視界が開けました。背中側に猪苗代湖がうっすらと見えます。進行方向の右側には目指すべき西吾妻山もようやく見えました。ひとまず、ご飯を食べて栄養補給です。
■山頂付近ではチングルマの綿毛が揺れる
一気に標高600m分の距離を登ったので、すでに足の疲労を感じていました。「ここまできたら山頂を目指したい」という気持ちと、地図ではあと50分ぐらいで山頂に着くようなので、あともう少しと自分を奮い立たせました。
山頂に向かう道のりには、植物が彩りを見せていました。薄紫の花弁がかわいいツリガネニンジン、赤く実ったヘビイチゴ。そして、ゆらゆらゆれる綿毛のチングルマ。花を見ると癒されますね。写真を撮るのが楽しくなり、疲れが少し和らいだ気がしました。
コルから再び登り終えると、湿地帯の木道に出ました。マップを見るとあと少し。とにかく進みます。
再び木に囲まれた道に入って5分。ようやく山頂に到着しました。残念ながら眺望はありません。山頂まで来た証を撮って達成感を得ます。
もうあとは下山するのみ。裏磐梯ロープウェイからアクセスするときに気をつけるのは、最終便までに山頂駅にたどり着かないといけないこと。ロープウェイは15時30分が最終です。油断はできないと再び歩き出しました。