■ミドルカット登山靴のメリット・デメリット
ミドルカットとは、ハイカットとローカットの中間に当たるシューズ。ハイカットよりも軽くてアッパーが柔らかく、ローカットよりも足首がサポートされるミドルカットは、両者のいいとこ取り。初心者向けの山行から、2,000m級の中級者向けの山行まで幅広く対応できる。
ミドルカットの注意点は、靴紐をきちんと締めなければいけない点だ。どの登山靴でも靴紐をきちんと締める必要はあるが、比較的スニーカーに近い感覚で履けるミドルカットでは靴紐の処理を怠る人が多い。足にフィットするように靴紐を結び上げないと、靴の中で足が動いてしまったり、足首をサポートする機能を活かしきれないため、行動開始時に丁寧に靴紐を結ぼう。
■ローカット登山靴のメリット・デメリット
ローカットは軽く、ソールやアッパーが柔らかいものが多い。スニーカーのように軽快に歩けることから、林道での散策や低山ハイキングにぴったり。足首の自由度が高く、急斜面や岩場などでも歩きやすいため、日本アルプスなどの山歩きに慣れた登山中級者〜上級者にも人気だ。
一方、足首の自由度が高いことは注意点でもある。岩屑が積み重なっている場所(通称:ガレ場)などで足を捻ってしまうことが多いので注意が必要だ。また、足首が覆われていないことで、砂利や雨が靴の中に侵入するデメリットも。靴擦れを防ぐためにも、必要に応じてゲイター(登山パンツと登山靴の上から装着するカバー)を併用しよう。
たくさんのメーカーから発売されている登山靴。好きなデザインやブランドで選ぶのも重要だが、登山スタイルや山の状況に合った登山靴を選んで安全に山を楽しもう。