■傷を治す! モイストヒーリングパッドとは?

 傷口の洗浄、止血ができれば、次は患部の保護。救急法のセオリーでいえば、滅菌ガーゼに三角巾や包帯だ。しかし、アウトドアでの怪我の場合、その場所から動き続ける必要がある。包帯などの場合は、濡れや汚れに弱い。滅菌ガーゼも時間がたって血が固まると、剥がすときに痛みを伴う。

 そこでお勧めなのが「モイストヒーリングパッド」と呼ばれるものだ。

大は小を兼ねる。すべてのサイズを持ち歩かないのであれば、大きめのサイズを用意しておこう

 モイストヒーリングパッドは湿潤療法により傷を早く治す。また、多くのモイストヒーリングパッドに採用されているハイドロコロイド素材は傷口に張り付きにくいので、剥がすときにも痛みを伴わない。

モイストヒーリングパッドは傷口より大きいサイズを貼ることが大切

 最近はいろいろなタイプのモイストヒーリングパッドが市販されているが、アウトドアでの使用を念頭にいれるなら、防水性のものが良いだろう。さらに、ハイドロコロイド創傷パッドだけでなく、防水、透湿フィルムが予めセットされている便利な商品もある。

貼り方は簡単だが、汚れをしっかり落としておくことが肝心

 大切なことは、しっかりと汚れを落とし、傷口を洗浄してから貼ることだ。このパッドをきれいに貼ってしまえば、痛みがかなり軽減されるので、その後の行動も非常に楽になる。速やかにアウトドアのフィールドから戻ることができたら、その後は病院へ行って医師の診断を受ければ安心だ。

 適切な応急処置ができていれば回復も早く、アクティビティーに復帰することができるだろう。いざという時のため、最低限のファーストエイドキットは持ち歩こう。