■積極的に使いたいのなら「グレイル」のハード水筒型浄水器
積極的に使うならば、樹脂ボトル一体型をおすすめします。例えば、「グレイル」のULコンパクトピュリファイヤー浄水器は、このタイプの代表例。水筒に汚れた水を入れ、フレンチプレスの要領で浄水パーツをグッと押し込むことで浄水された水が貯まる仕組みです。
こちらのフィルターは活性炭やゼオライトなどの複合タイプで、カタログ値では有害物質除去率99.9%以上。カートリッジの寿命は150ℓです。
利点はボトル型なので携帯が楽なこと。バックパックのポケットにさっと入れておき、必要な時にすぐ使用することができます。また、浄水時に体重を使って楽に浄水することができるのもポイント。欠点は二重の樹脂ボトルなので、309gと若干重いことです。
■ソフトフラスコ水筒としても使いながら歩ける「カタダイン」のビーフリー
「カタダイン」のビーフリーは、ソーヤと似た浄水システムです。特徴は、トレイルランニングでよく使われるソフトフラスコに中空糸膜フィルターを組み合わせていること。重さは63gと軽量で、とてもコンパクトに持ち運びができます。また、口はペットボトルサイズのソーヤーミニよりも一回り大きなサイズで、水が汲みやすい形状です。
TPU素材の水筒は柔らかいですが、バックパックのポケットにも収納でき、通常の水筒としても使えます。カタログ値では0.1ミクロンのフィルター精度で、カートリッジの寿命は1000ℓとなっています。
■【結論】非常時用ならポンプ型。常備するならボトル一体型が便利!
登山時の飲用水は、できるだけ持ち運ぶのが基本です。念のために浄水器を携行するならば、付属のソフト水筒だけではなく、一部ペットボトルとも連結できて軽量なソーヤーミニが便利です。
沢水でコーヒーを淹れたいなど、積極的に使うつもりならば、手軽に浄水できるボトル一体型が便利だと思います。非常時用に備蓄するならば、たくさんの水を素早く浄水できるポンプ型も選択肢です。
他のギアと同様に、浄水器も使用目的に合わせて選びましょう。