3.円筒状にした段ボールの下部の中央に、ライターなどで火を点ける。火を点けたら段ボールを地面に対して垂直に持つこと。しばらくすると、段ボールの上部からモクモクと白い煙が上がり、下部から火があがる。

モクモクと大量の白い煙があがる

4.下部から火があがったら、段ボールの中央を持って、井桁の中央に差し込む。はじめに入れた段ボールが半分ほど燃えたら、上から丸めた段ボールを火を点けずにそのまま差し込み様子をみる。

井桁の中央に差し込むことで、薪の全体に火を移すことができる

5.井桁に組んだ薪の全体に火が回ったら、上に太い薪を乗せ、太い薪に火を移そう。

 太い薪に火が移る前に火力が下がりそうならば、段ボールをさらに追加すること。段ボールを一箱使うころには火起こしが成功しているはずだ。

段ボールを追加するだけで、絶え間なく火を維持できる

■段ボールを使えばスマートに火起こしができる

段ボールを使えばこの火力!

 段ボールを円筒状に丸めてから火を点けることで、段ボール内側の空気が温められ、浮力が発生する。これにより、段ボール下部から新鮮な空気が吸い上げられ続けるので、強力な火力が維持できる。

 火力が強いため、「燃えやすいものを追加する」、「火吹き棒やうちわで風を送る」などの手間が一切かからずに、簡単に火起こしができるのだ。段ボールはよく乾燥した物を使用し、火を扱う際には十分注意して作業を行うこと。

 この方法を使えば着火剤を使わなくても、ほぼ一発で火起こしが成功するので、ぜひ試してみてほしい。