夏の暑さも一段落し、カラッとした空気の中、虫の鳴き声が心地よい秋。キャンプのベストシーズン到来だ。

 快適なキャンプライフを楽しみたいところだが、我々が過ごしやすいということは、それは虫も同じ。虫の合唱はキャンプのBGMにはもってこいだが、秋は夏以上にヤッカイな虫がいるので、注意が必要だ。

 今回は夏よりヤバイ「秋キャンプの虫」対策と、撃退法について紹介する。

■秋の3大ヤッカイ虫と、撃退方法を紹介

湖周辺の草木に3大ヤッカイ虫は生息する(撮影:中村真吾)

 秋の3大ヤッカイ虫とは、「凶暴ヤブ蚊」「激痛ブヨ」「活動ピークのスズメバチ」。どの虫も十分な注意が必要な、ヤバイ虫達ばかり。それぞれの虫の特徴と注意点、対策法を紹介する。

■産卵のために吸血を繰り返す、凶暴ヤブ蚊

産卵のためにどんどん吸血するヤブ蚊

 見かけるだけで思わず身構えてしまう、黒いボディに白の縞模様が特徴のヤブ蚊。

 正式名称はヒトスジシマカ。キャンプ場にある草木や森林など、いたる所に生息する。ヤブ蚊は季節ではなく、温度で活動時期が変わるため、近年の気温上昇の影響で亜熱帯化している日本では、真夏に見かける機会は減少している。

 もっとも活性化するのは気温30度前後。まさに今がその時期で、メスのヤブ蚊は産卵に備え、栄養を取るために吸血する。メスのヤブ蚊の寿命はオスより長く20〜40日ぐらいで、その間に数回産卵する。 また、ヤブ蚊に血を吸われると、他の種類の蚊と比較しても特にかゆい。それ以外にもデング熱やジカウイルス感染症などの蚊を媒介しての感染症にも注意が必要だ。

参考資料:日本でも要注意! 増え続ける感染症(フマキラー)