■景色のよい「観光新道」を登る
登り始めると徐々に空が白み出し、白山の主稜線から朝日が昇る。暗い中山道を登るのは鬱々とするが、この瞬間は山に来てよかったと心の底から思う。
「観光新道」は「砂防新道」に比べて人が少なく、静かな朝の山歩きを楽しめる。この時期は空気が澄み、ひんやりして心地よい。
別当出合から登り始めて約4時間、「黒ボコ岩」で白山の主稜線上に出る。ここで「砂防新道」と合流、すぐに「弥陀ヶ原(みだがはら)」に入る。
■白山最高峰「御前峰」標高2,702mに登頂
「弥陀ヶ原(みだがはら)」からは白山山頂を見渡すことができ、夏はコバイケイソウやナナカマドなどが咲き誇り、紅葉の時期には黄金色に染まる。
木道を歩いて「弥陀ヶ原」を横断し、「五葉坂(ごようざか)」を登り、約50分で登山の拠点となる「白山室堂ビジターセンター」に着く。宿泊施設と食堂・売店、ウォッシュレットの水洗トイレや休憩用のベンチがある。ここで少し休み、いよいよ白山山頂に向かって歩き出す。
約40分で白山連山の最高峰「御前峰(ごぜんがみね)」標高2,702mに登頂。霊峰白山を御神体とする全国約三千余社の「白山神社」の総本宮である「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」の「奥宮」がある。
山頂からは北アルプスの山々、御嶽山、奥美濃の山々が見渡せる。