■ハイライトは火口原を巡る「お池巡り」

 ここからが白山登山の真髄だ。白山はもともと活火山で、これまで登ってきた道の反対側の斜面には荒々しい景色が広がる。道標に従って「紺屋ヶ池(こんやがいけ)」「油ヶ池(あぶらがいけ)」「翠ヶ池(みどりがいけ)」と、それぞれ特徴のある大小の池を巡る。コバルトブルーに輝き、ため息が出るほど美しい。

西暦1042年の噴火でできたと言われる「翠ケ池」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 標高2,684mの「大汝峰(おおなんじみね)」からは日本海を見渡せる。「御前峰」よりも人が少なくゆっくりできる。

「大汝峰」からは日本海が見渡せる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
「大汝峰」から荒涼とした道を室堂に戻る(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
紅葉に囲まれている室堂山荘(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 「御前峰」から「お池めぐり」をして室堂に戻る。白山室堂ビジターセンターの前のベンチでゆっくり食事をし、下山しよう。砂防新道経由だと別当出合まで約2時間半だ。シャトルバスの最終便が17:00なので、遅れないようにしたい。

■いつ登っても素晴らしい山「白山」

 室堂ビジターセンターと山荘の営業は10月中旬まで。以降は冬山の世界だ。9月中でもかなり気温が下がる場合もあり、防寒対策は万全にしておきたい。

 なお、ここで記したコースタイムはあくまでも標準的なものであり、実際には個人差がある。ゆっくり登るのであれば室堂か、少し下ったところにある南竜(なんりゅう)山荘での宿泊を検討しよう。また、市ノ瀬駐車場の脇にはキャンプ場があるため、前泊して早朝からの登山に備えるのもよい。

 石川県大聖寺町(現・加賀市)生まれで、福井県福井市で少年時代を過ごした深田久弥は、著書「日本百名山」で「白山について語り出せばきりがない。それほど多くのものをこの山は私に与えている。」と記している。地元の人にとっては本当に思い入れのある山だ。

 7月初めの雪の残る時期、花で埋まる盛夏、紅葉の時期といつ登っても素晴らしい。毎日白山を眺めていると、最低でも年に一度は登りたいと思う。

●市ノ瀬ビジターセンター(駐車場所在地)

・住所:石川県白山市白峰ノ35-1(市ノ瀬)
・電話:076-259-2504

・URL https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/ichinose/(市ノ瀬ビジターセンター)
 ※開設時期はホームページよりご確認ください

https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/peak2.html(白山マイカー規制)