長野県松本市、長和町、下諏訪町の境にある標高1,887mの三峰山(みつみねやま)。観光客や登山者で賑わう美ヶ原と霧ヶ峰に挟まれ、これらとは対照的に人が少なく穴場の山だ。

 三峰山の魅力は、30分足らずで山頂まで行けることと、短いコースでありながら、頂上から360度のパノラマが楽しめる点。

 本格的な登山には不安が残るが、長野の景色を一望したい登山者でも気軽にチャレンジでき、登山道が整備され、見晴らしがよく迷う心配もない。軽量の荷物で山歩きが楽しめるのもおすすめポイントだ。

■まずはビーナスラインをドライブ! 三峰展望台を目指す

 三峰山へ行くには、ビーナスライン沿いにある三峰展望台の駐車場に車を停める。展望台の他にも小さな売店があり、有料だがトイレも完備されている。

 登山口は道路を挟んだ向かい側。看板や標識がないため、少しわかりづらいが、そこから延びる登山道は1本しかなく、それを目印にしよう。

歩き始めてすぐの景色。なだらかな稜線を歩き三峰山頂上を目指す(撮影:プリチャード香里)