子どもも大人も楽しめるキャンプ。しかし、アウトドアは普段では気にしないところに危険が潜んでいることもある。特に好奇心旺盛な子どもは、大人が気づかない間に怪我をしてしまう可能性も。他にも、疲れや環境の変化から体調を崩してしまうことも少なくない。そこで実際によく起こる怪我や体調の変化などを紹介。未然に防ぐ対策や、もし怪我をしてしまったときにも役立つ豆知識を解説する。

■キャンプでよく起こる怪我と対策

⚫️ペグやガイドラインには印や灯りをつける

ペグはテントの周りにあるため、テントの出入りのときにも引っかかりやすい

 普段遊んでいる公園や広場は綺麗に整地や舗装がされている。しかし、キャンプなどのアウトドアでは地面が悪かったり、テントやタープを立てるためのペグやガイドラインが行動範囲内にある。

 特に子どもは夢中になると足元を見ていないため、走っているときにガイドラインに体を引っ掛けたり、ペグに足を取られて転んでしまう。キャンプ初心者の場合は慣れていないため、大人でも引っかかってしまうこともよくあり、注意が必要だ。

LEDライトなら、どこにおいても安心

 対策としてはペグやガイドラインをわかりやすい色にしたり、しるしやライトをつけるのがおすすめ。子どもの目線の位置にするとわかりやすく、夜ならペグの位置にライトをつけると確認しやすい。

⚫️熱いものを遠ざけて火傷の心配を減らす

寒い時期には、ストーブも危ない

 近くで火を使うアウトドアでは火傷も多い。何気なく調理器具に触れてしまったり、焚き火の火が飛んでくることもある。冬は特に暖を取るためのストーブなどに触れてしまうと大大火傷をしてしまう。

ステンレスの皿が熱くなり、ある程度冷めるまで持つことができなかった

 意外だが、料理を盛るお皿も要注意。出来立ての料理をよそうお皿まで熱が伝わりやすい。持つときに熱く感じそのまま落として、体にかかると火傷してしまう可能性もある。特にステンレス製のお皿やコップは熱が伝わりやすいため、注意が必要だ。

木製のお皿なら熱くなりにくい

 調理をするときにはテーブルと離れた場所で行い、お皿についでからテーブルに並べる方が安全。また、子どもが使用するお皿やコップは紙やプラスチック、木製のものがより安心だ。

火傷した部分はヒリヒリするので、冷水で流した後は絆創膏などで保護するとよい

 もし火傷してしまったときは、とにかくすぐに冷やし、様子を見よう。水膨れなどができることもあるが、破いてしまうと傷口から細菌が進入する可能性がある。自己判断で処置せず、病院を受診することを検討して欲しい。